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ビスケットは増えているの?粉々になってるの?

こんにちは、きみです。


実家に帰って母(文系)が「分数を理解できるようになったのは中学に入ってから」みたいな話になりました。


4分の1とは、「ひとつのものを4等分した、そのうちのひとつ」

母がそうやって教え、5歳の僕は一瞬で理解できたみたいです。


向き不向き、人の脳の癖って生まれながらにしてあるんだなー。どっちかと言うと理系な僕にはまったく苦労なく入ってきた話だった。

脳内にひとつの円を思い描き、それを4等分する。ケーキを切るみたいな感覚。で、そのなかのひとつが4分の1。


なんか難しいのか?みたいな。


母から言わせると、ケーキを4等分すると4つに増える。そのうちのひとつと言われても1個は1個やん!みたいになるそうで・・・


そりゃ1個だけど、もともとのホールケーキから比べたらサイズが小さくなってるやん?でっかいの1個と小さいの1個では明らかに違うやん?


ということで、僕にはサイズが違うものを同じ1個と認識する感覚が逆に分からんかったのです。



さて、ふしぎなポケット、という有名な童謡がありますね。


ポケットの中にはビスケットがひとつ

ポケットをたたくとビスケットはふたつ

もひとつたたくとビスケットはみっつ


・・・ってポケットの中でビスケットが増えていくって歌。



僕の脳内では、「たたくたびにひとつのビスケットが次々砕かれて、確かに数は増えてるけどどんどん粉々になっていく」映像が流れていた。


ちなみに妹も同じ感覚だったみたいで通じ合った。



この歌を聴いた時、ビスケットが何枚にも増える映像が流れてワクワクしていたのが母。


ビスケットが粉砕されて食べられなくなるわポケットの中が粉まみれになって汚れて洗濯が大変やん、って思ってたのが僕と妹。

一回たたくと倍々で分裂するなら1/2→1/4→1/8→1/16・・・・で、粉々になったのは 1/65536か?って分母増やして遊んでたぞ?(2の階乗を一生懸命覚えた小学生だった)



母は我が子がそんな風に思っていたことを数十年越しで初めて知ったそうで大爆笑しましたってお話。




親子ですら、これだけ感覚が違う。さらに親子を何十年やってても、まさかビスケットが粉々になるか、増えていくかの感覚の違いが共有できていないなんて驚きである。


だから人は当然、根底から感覚が違って当たり前なんですよね。



違って当たり前であるから、その違いを知って楽しむ。時に「嘘やん!」ってくらい真逆の感覚でも笑えてしまう。


お互いの違いを受け入れる対話って、とっても楽しいことなんですよーというお話でした♪




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