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Aが良いからってBがダメではない。

アラサーって別名クオーター・ライフ・クライシスっていうらしい。
思春期的な。

思い起こせば中学生の時の思春期はしんどかった。
気持ちはいつも不安定で、周囲の目が気になって仕方なくて、
まだまだ親に頼りたいと思うと同時に、そう思う自分が恥ずかしい。

学校が時代遅れなくらい荒れていて、且つそれに対処しない教師たちという環境も相まっていたろうなと思う。
私の思春期はなかなかに荒れていた。

その時期をまた過ごすの、、、と考えるとしんどくなるけど
今はその時期なんだと思うと納得する。
自分だけじゃ無いんだと思うと気持ちも幾分軽くなる。

そんな時期を共に過ごす同年代との会話に、違和感を覚えることがある。
「私はAになったの!!」と声高らかに言う子。
Aは、「転職したの!」「結婚するの!」「家を建てたの!」などなど。
大概めでたいことが多いから、それ自体は素直に「おめでとう!」と思う。

でも、その先に
「Bはだめだよね」が続く。
「大企業じゃないとだめだよね」「もうこの歳で結婚してないとだめだよね」、「賃貸じゃだめだよね」

自分はAを選んだから得してる!そうじゃない人(=Bの人)は損してる、
と言いたいのだろう。

それ、Aじゃないと誰かに迷惑かけるの??
Aの人はそれ以外の人を糾弾して良いの??

結局「誰かと比べて」自分はどうかという物差しでしか考えられないのだろう。
クオータークライシスという概念を知ってから、そういう思考になる子がいるのも仕方ないのかなと思うようになった。
不安なんだよね。

そういう発言をする子は、以前から人との比較をしたがる子が多かった。
その子に指摘をするなんてことはしない。
考え方は人それぞれ。
距離を置く、5年10年先を考える。

損得を最優先に考える人が多い昨今、
選民意識をあおって消費行動を促すマーケティングが目に付く。
実際に利益を得ているのは企業で、
「得した!」と思わせられていることも多々ある。

もちろん比較してしまう気持ちもわかるよ。
でも結局「自分が幸せ」と思えるかということ。
そこに他者は介在させない。

今日も温かい麦茶がおいしい。

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