アメリカ疾病管理予防センター(CDC)による室内空気環境に関するトピックス
※元記事は現在リンク切れです。探したけれど見つかりませんでした。サイト全体が定期的に更新されているようです。
見つかったら貼りますね。
※この翻訳はCDCによるものではありません
私が記事を読み、翻訳したものです。(CDCのポリシーに基づく表示)
例によって、原文になるべく忠実に訳すように気を付けていますが、どうしても見づらくなるのでnoteによる目次と見出しの機能を使用して、少しフォントの大きさなどだけは変えてあります。
では以下、訳文です。
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労働環境の安全と健康についてのトピックス
室内環境のクオリティ
化学物質とにおい
化学物質と関連するにおいは、建物の室内環境の質の問題点の原因たり得ます。オーガニックなものであるかそうでないかに係わらず、においは快適なものにも不快なものにもなり得るのです。いくつかは健康に有害なものもありまたそうでないものもあります。ほとんどの有害化学物質は建物内で発生していますが、また屋外から屋内に入り込む化学物質もあります。
職場で化学物質に触れる機会(曝露)を減らすことは、働く人の健康と環境に良い結果をもたらすための予防措置です。
化学物質汚染の原因物質
様々なものが様々な汚染の原因になっています。揮発性有機化合物(VOC)は職場や家庭で見られる一般的な化学物質で、においのもとです。VOCとは、空気中に容易に揮発する化学物質の事です(カーボンを含む)。職場環境に見られる多くの者がVOCを発生させる元となる可能性があります、例えば;
・コーキング(目張り)材、密閉材、コーティング材
・接着剤
・塗装剤、ワニス/染料
・壁紙
・洗浄剤
・燃料と燃焼後生成物
・カーペット
・ビニール製床材
・織物製品や家具類
・空気清浄剤やその他の香り製品
・従業員の個人的な日用品、例えば香水やシャンプーなど
もしもこれらやその他の化学物質をコントロールせずにいれば、たとえビルの換気システムがしっかり設計され稼働していたとしても、室内環境のクオリティに問題が生じることになるでしょう。
建築関連の化学物質、においとその元となるものの例をいくつか以下にリスト化します。
汚染された外気
・一般的な大気汚染物質(硫黄、窒素などの酸化物、オゾンなど)
・一般的な車両排気ガス(一酸化炭素、酸化窒素)
・近隣道路や駐車場、ガレージからのガソリンや
ディーゼルの排気ガス(一酸化炭素、酸化窒素)
・ごみ収集箱からのにおい
・近隣の建物からの排気(VOCとにおい)
・建物の外にある通風孔附近にある不衛生なもの(様々なにおい)
土壌から
・ラドン(無臭で不可視)
・地下に設置された燃料タンクからの漏出(ガソリンや溶剤のにおい)
・以前その土地にあったものの残留臭(例;メタン)
・農薬
建物から
屋内
・湿気によるダメージ、微生物からのVOC(菌が排出するVOC)
・オフィス機器からの放出物(VOC,オゾン)
・保存している消耗品類からの放出物
(溶媒、トナー、アンモニア、塩素)
・カーペットや家具、ほか建築物の建材からの放出物
(接着剤、織物の処理剤、着色料、
ワニスからのホルムアルデヒドを含むVOC)
・研究、印刷、芸術、喫煙所、整髪美容、食品調理などにかかわる
建物の特定のエリアからの放出物(様々な化学製品関連のにおい)
・屋内での建物補修に関するにおい(ペンキ、コーク、
接着剤などの製品からのVOC)
・エレベーターなど建物の機械類からの放出物(溶媒などの化学製品)
・配管の問題(下水、不適切なバスルームからの換気)
・家事/清掃活動による放出(アンモニア、塩素などの洗浄剤:例えば洗剤、カーペット用シャンプーなどから発生するちりや殺菌成分)
・脱臭剤や香水の使用
・建物内での殺虫剤使用による放出物
・建物中に(VOCが)広がるような偶発的なアクシデント
・建物内に保管中のゴミからの放出物
・建物内での火気使用によるダメージ
(すす、電気機器からのポリ塩化ビフェニルの発生)
屋外
・排気口(車両排気、化学物質流出)
・建物外での殺虫剤使用
・屋外の補修など(屋根材などからのVOC放出)
・屋外に(VOCが)広がるような偶発的なアクシデント
・建物の外側の火気によるダメージ
建物内の人間由来のもの
危険を内包する行為
・喫煙
・料理のにおいをさせること
・化粧品のにおいをさせること
・二酸化炭素濃度を上昇させること
不愉快なもの
・体臭
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以上が、当時(2019年)見つけたCDCによる室内空気環境の問題に関するトピックス訳文です。
しっかりと、洗浄剤や消毒剤、香水、化粧品(香粧品香料)、脱臭剤などなどを諸々の健康を損なう原因として、たばこやその他の煙、諸々の大気汚染物質と同列に列挙しています。
当時はこの元記事へのリンクが生きていたんですが、今はリンク切れで、Indoor air qualityなどなどで検索してみてもヒットしませんでした。原文も取っておけばよかった…
覚えているのは、カナダやアメリカの肺協会などが人工香料臭をFragranceと表現せずにわざわざ容赦なくScent(悪臭)と表記していたのに対し、こちらはOdor(やはり悪臭)と表記していました。
リンクは見つからなかったんですが、その代わり、喘息やCOPDなどの呼吸器疾患に室内空気環境汚染(洗浄剤、消毒剤、香料などの揮発物等を原因として含む)が及ぼす悪影響に関するものなど、新たなページも見つけましたんで、時間があるときにまた訳してみますね。
2024年4月
関連リンク:
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)トップページ