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Twinray's Dictionary第二章

~サイレント初期編(前編)~

……目次……

❶サイレントのはじまり

🍀サイレント期間とグリーフケア
🍀サイレント、分離、調整の意味
🍀ツインレイを通して映し出されるもの
~顕在意識編❶~
🍀ツインレイを通して映し出されるもの
~顕在意識編❷~
🍀ツインレイを通して映し出されるもの
~潜在意識編❶~
🍀ツインレイを通して映し出されるもの
~潜在意識編❷~
🍀ツインレイを通して映し出されるもの
~潜在意識編❸~
🍀ランナーが感じる『天国と地獄』❶
🍀ランナーが感じる『天国と地獄』❷
🍀ランナーにとっての『地獄』とは
🍀ツインレイの怖れ

❷サイレント初期の過ごし方

🍀サイレント初期の特徴と注意点❶
🍀サイレント初期の特徴と注意点❷
🍀サイレント初期の特徴と注意点❸
🍀サイレント初期~絶望の朝~
🍀サイレント初期~孤独の夕方~
🍀サイレント初期~真夜中の悲嘆~
🍀感情を少しずつ引き上げる
🍀チェイサーの苦しみが消える時

❸サイレント初期のチェイサーの状態

🍀チェイサーが自分の価値を取り戻すまで❶
🍀チェイサーが自分の価値を取り戻すまで❷
🍀チェイサーが自分自身に不信感を抱く時
🍀ランナーが与えてくれた『痛み』と言うギフト
🍀愛以外の感情を体験する理由
🍀分離と言う貴重な経験
🍀チェイサーがサイレント初期で学ぶこと
🍀グレーゾーンの中に存在する真実
🍀グレーゾーンの中に居る意味
🍀サイレント=課題の分離期間
🍀チェイサーの怖れの出処とは
🍀チェイサーは何故こんなにもランナーからの拒絶が怖いのか
🍀チェイサーの根源的な怖れについて

❶サイレントのはじまり

🍀サイレント期間とグリーフケア

私が『グリーフケア』と言う言葉に出会ったのは、今から18年前の40歳の時でした。

※グリーフケアとは、大切な人を亡くしたり離別を経験することで生じる『深い喪失感や悲しみに対するケア』のことです。

当時の私は、息子が幼稚園に通い始めたことで心身共にやっと余裕が生まれ、カラーセラピストの資格を取得すると同時に、緩和ケア専門病院でボランティアをすることにしたのです。

※緩和ケアとは、生命を脅かすほどの重病に直面している患者とその身内に対して施す『身体的・精神的なケア』のことを言います。日本では主に『がん』の宣告をされた人を対象に緩和ケアを施すことが多く、初期・末期問わずがんを患って不安や悩みを抱えてしまった人に推奨されるケアのことです。

私が緩和ケア専門病院でボランティアをすることに決めた理由…
それは『父親の死』がきっかけでした。
61歳と言う若さで、何の前触れも無く急性心不全で突然この世を去った父。
当時32歳だった私は、結婚して独立こそしていたものの、父の死を受け入れることが中々出来ず、まるでゼリーの中に閉じ込められているような重苦しさを数年間もの間抱えていました。

今思えば完全な抑うつ状態だったのですが、私はそれに気付かずに日常生活をこなしていたのです。

人生の様々な場面に於けるストレスを数値化した研究では『配偶者&パートナー&子供の死』は75.2、次に『親、祖父母、兄弟の死』は71.7、『親しい友人の死』は67.7...と言うふうに続いて行きます。  

⬆️にもありますように、私の母が受けたストレス(喪失感)は私よりも当然大きいものがありました。
これがきっかけで母はアルコール依存症になって行く訳ですが、当時は私も自分のことで精一杯で、母の悲しみに心から寄り添うことが出来ませんでした。

そんなある日、私はある一冊の本と出会いました。
それはアメリカの精神科医でターミナルケア(終末期医療)の先駆者でもあるエリザベス・キューブラー・ロス博士の

『死ぬ瞬間』

と言う著書でした。

かなりインパクトのあるタイトルですが、私がこの本の中で最も興味を惹かれたのは

『死に対する5つの受容のプロセス』

と言う部分です。

キューブラー=ロス博士は200人の死にゆく患者との対話の中で以下の5つの死の受容のプロセスがあることを発見しました。
(ただし全ての患者が同様の経過をたどるわけではないとしています)

❶否認と孤立
自分の命が長くないことに衝撃を受け、その事実を感情的に否認したり、その事実から逃避しようとしている段階。周囲の認識や態度にギャップが生じるため、孤立しがちになる。

❷怒り
死ぬという事実は認識したが、一方で『では何故自分がこのような境遇になってしまうのか』といった思いが強く、周囲に反発したり、怒りが込み上げてきたりする段階。

❸取り引き
死をもう少し先延ばしできないか、或いは、奇跡が起こって死を回避できないかと考えて、神仏にすがったり、善行を行ったりする段階。

❹抑うつ
死を避けられないことが分かり、あきらめ、悲嘆、むなしさ、憂うつ、絶望といった気持ちが支配して、抑うつ状態になる段階。

❺受容
死を誰にでも訪れる自然なものとして受け入れることが出来るようになる。これまでの価値観や視野とは異なる次元があることを理解し、心静かに暮らせるようになる段階。

です。
ここで重要なことは、この5つの段階を必ずしも順当に踏むとは限らず、多くの人は

『行きつ戻りつしながら時間をかけて進んで行く』

と言うことです。

これはサイレントに入っているチェイサーの初期&中期&後期に於ける過ごし方と良く似ています。
つまりサイレント後期からイキナリ初期に舞い戻ることもあれば、中期でもエアポケットから中々抜け出せない時もある訳です。

このように行ったり来たり立ち止まったり…を繰り返す中で、チェイサーは

『再生と同時に進化成長のプロセスを辿る』

こととなります。

つまりそれは、対象となる人物が生きていようが生きていまいが、ましてや連絡があったとか再会出来たとか、そう言った外的な事象とは一切関係の無い

『自分の内側の問題』

なのです。

父親の死⇒キューブラーロス博士の著書(グリーフケア)との出会い⇒カラーセラピスト資格取得⇒緩和ケア病棟でのボランティア

これらが時を超えて今に繋がることになるとは、当時の私は夢にも思いませんでしたが、人生の振り返りを丁寧に行う中で

『伏線以外の何物でもないことに気付く』

ことになります。

私は緩和ケア病棟でのボランティアを通して、父親の死を少しずつ受け入れることが出来るようになりました。
つまり私にとって患者さんたちと接することは

『自分自身のグリーフケア』

でもあったのです。
そしてそれから10数年後。
私はサイレント期間を通して、グリーフケアを再び経験することになるのです。

🍀サイレント、分離、調整の意味

サイレント期間は別名『分離期間』『調整期間』とも呼ばれますが、改めてこの三つの言葉の意味をご説明したいと思います。

その前に。
Pure Heart的ツインレイ概念では

『サイレント期間⇒ランナーとの進捗状況を表しているのではなく、チェイサーの内側の状態に基づいた進化成長を目安としている』

と言うことを前提にしてこの先をお読み下さい。

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