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その疲労は自律神経が乱れているから!?


疲労には肉体的な疲労と、精神的な疲労や神経的な疲労があります。
根本的に疲労を引き起こしている一番の要因は「自律神経の乱れ」のよるものなのです。

1.肉体的な疲労は「末梢性疲労」
スポーツなどでの疲労は「末梢性疲労」と呼ばれるものです。肉体的な疲労は筋肉や各臓器、組織を構成し、働かせるための材料となる物質やエネルギーが枯渇した状態です。エネルギー不足では十分なパフォーマンスを発揮できません。

筋肉を使いすぎると、老廃物や疲労物質が過度に蓄積します。それが筋肉のだるさや張り感となってあらわれます。
逆に、全く動かさないでいると筋肉は硬直しいきます。こうなってからいざ動かそうとすれば、さらに疲れやすい身体になってしまいます。

筋肉だけでなく内臓も、酷使することにより機能が低下し、疲弊します。筋肉に比べて内臓の疲弊は表に出るのが遅くなります。


2.精神・神経の疲労は「中枢性疲労”」
肉体的には酷使していないのに長時間の会議などストレスや緊張状態が続くことで、ぐったり疲れてしまうことがあります。
これが「中枢性疲労」です。
視神経や脳が緊張した状態が続くことによって頭が疲れてしまっている状態です。

脳内の活動が活発になることにより大量の活性酸素が生じ、酸化ストレスと言われる状態になります。活性酸素が一定量を超えると、疲れやだるさを感じるようになります。


3.疲労の原因は交感神経酷使、脳の自律神経中枢のダメージ

運動すると筋肉中に増える乳酸が疲労の原因と長らく考えられてきましたが、近年では乳酸原因説は否定されているようです。むしろ乳酸は筋肉の活動を促進する有用な成分と考えられています。
乳酸に代わり疲労の原因とされているのが、「脳の自律神経中枢へのダメージ」です。

身体のバランスを維持する自律神経を酷使した結果、神経細胞が活性酸素による酸化ストレスで破壊され、疲労が起こるといわれています。
自律神経が活発に活動すると、酸素が多く消費されるとともに活性酸素も多量に発生します。

活性酸素を分解して体内から除去する抗酸化酵素が働きますが、活性酸素の量が大量になると除去が追いつかなくなります。
過度の運動や精神的ストレスは自律神経のバランスを崩し、活性酸素の量を大幅に増やすとされています。

加齢や紫外線、睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群も、活性酸素を増やし疲労を蓄積させる原因となります。
厚生労働省の調査でも、睡眠で疲労が解消しない人が増えているという結果が出ています。


4.疲労は免疫機能の低下も引き起こす

元気な時には免疫に押さえつけられていたウィルスや細菌がここぞとばかりに体内で活発になり、風邪がいつまでも治らなかったり、胃腸炎や帯状疱疹が持続したりします。

本来は体内で免疫を助けるはたらきをするはずの炎症性サイトカインと呼ばれる物質が、“悪玉”になって逆に細胞を傷つけることもあり、更に疲労が続いてしまうのです。やがては心不全やがんなどの重篤な疾患のリスクにつながることもわかっています。

「飽きる」「眠くなる」は疲労の2大サインです。
これらのサインが出ているときは、疲れているのかもしれません。
長時間のデスクワーク、パソコン作業で、脳を使い続けると、頭がぼんやりする、首や肩が凝るといった症状を「飽きた」という感覚を感じたことはありませんか?

この「飽きた」という感覚が、脳疲労のサインの1つです。
「これ以上、この神経細胞を使わないで!」というアラームが、「飽きる」という感情になり現れると言われています。

作業をしていて「飽きたな」と感じたら、まずは休息を摂る、違う作業に切り替えるなど、脳の疲労を溜める前に、早め早めに解消するよう心掛けましょう。

脳の疲労が溜まり、脳が身体の生体アラームとして効かなくなると、疲れが溜まっていることすら感じなくなってしまいます。

疲労感を感じなくなると、人体としてもっとも危険な状態で、過重労働で重篤な病気、または過労死につながることがあります。
日本の一般成人の60%、人口の3分の1が慢性疲労を抱えているようです。
働き過ぎにならないよう、早めに自分自身の身体のSOSサインに気付きこまめに解消していくことが大切です


5. 生活習慣を見直して慢性疲労から抜け出しましょう
疲労はこじれる前に、すっきり解消しておくことが大切です。

・適度な運動で副交感神経優位に
適度な有酸素運動は副交感神経優位な状態を作り、からだをリラックスさせることができます。週2-3回は30分程度のウォーキングを行うことがお勧めです。

・ぬるめのお風呂で快眠を
質のよい眠りを得るためには、就寝1時間ほど前にぬるめのお湯に5~10分くらい入るのがよいとされます。体の深部体温を上げることで血流がよくなり、就寝時には深部体温が下がって質のよい眠りを得やすくなります。熱い湯はかえって自律神経を疲れさせるのでNG。

・バランスの取れた食事
ビタミンB1は疲労回復のビタミンと言われます。糖質の代謝を促進しエネルギーに変換します。精神的に安定させ疲労感の改善に効果があります。
たんぱく質は疲労した筋肉を修復します。疲労で低下した免疫力向上させる免疫細胞を作る働きもあります。
また酸化ストレスを軽減できる抗酸化作用を有しています。


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