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抗体だけが免疫ではない?

 

免疫イコール抗体という考えは20年前までの古い常識だそうです。

人間の免疫は重層的です。 人体の免疫機構は、自然免疫と獲得免疫の二段構えになっています。

自然免疫は生まれた時から備わっていて、まず皮膚や粘膜の物理的、化学的バリアーが病原体の侵入を防ぎます。そこが突破されても 白血球の一種である食細胞が病原体を食べてくれます。ここまでが自然免疫です。

食細胞は全身に分布し、異物が侵入すると数分から数時間で発動しま す。いたる所を警備員が見回り敵をその場で撃退してくれるようなものです。 だから、自然免疫が強ければ、それだけで新型コロナを撃退できる人もいます。

自然免疫で排除できなければ、獲得免疫の出番です。

獲得免疫は発動までに数日かかります。最初に刺激されるのはヘルパーTリンパ球で獲得免疫の司令塔です。これがリンパ球に司令をだすと、Bリンパ球は抗体を作 ってウイルスを殺し、ヘルパーTリンパ球がキラーTリンパ球に指示すれば キラーTリンパ球はウイルスに感染し た細胞を殺します。

獲得免疫はいわば本部を守る役目の高級将校で、キラーTリンパ球は抗体と同様に重要です。

つまり、抗体がなくても自然免 疫が強いか、キラーTリンパ球が活躍すれば回復できます。

抗体の振る舞いにも大きな誤解があるようです。

全ての抗体がウイルスを撃退すると考えられがちですが、違うようです。

3種の抗体があり、1つはウイル スを攻撃し排除する『善玉抗体』です。逆にウイルスを活性化させる『悪玉抗体』と、攻撃もしないし活性化もさせない『役なし抗体』もあります。


【集団免疫は困難かも?】

 一度獲得した免疫が長期間にわたって続くことが集団免疫の前提です。 

すぐに免疫が消えたら、多くの人が免 疫を持っている期間がなくなってしま うからです。

でも、新型コロナの免疫が続く期間はとても短いのではないかと考えてられます。免疫が半年ぐらいしか続かなければ、集団免疫はいつま でたっても獲得するのは難しいと思われます。

破傷風やポリオなど、ワクチンを 一度打てば免疫が数十年も続く病気も あれば、インフルエンザウイルスのよ うに3カ月程度しか続かないものもあ ります。 

新型コロナはワクチンが出来ても、インフルエンザと同じように有効期間は極めて短いものになるのではないかと思われます。


【体内時計が大切】

免疫を強くするためにはどうすれば良いでしょうか。

免疫は強すぎると健全な細胞を攻撃してしまいます。強くするのではなく、自分が持つ 免疫をフル活用できる状態に保持することが大切です。

それにはまずストレスの 少ない生活をすることです。

リンパ球は血液の流れに乗って全身をパトロールしているので、有酸素運動をしたり、毎腕お呂に入って体温を上げたりして、血流をよくすることが大事になります。

免疫は体内時計がつかさどり、昼は免疫が強くなり、夜は弱くなります。

体内時計を毎朝きちんとリセットするようにしましょう。朝日を浴び、軽い体操や散歩をし、体内時計が狂わないようにすることが重要です。


【食事について】

これ1つを食べれば免疫を強くする、という食品はありません。

バ ランスのよい食事を心がけましょう。 

また免疫は加齢が非常に大きな要素です。

50代を過ぎると免疫力は半分になると言われます。高齢者は免疫の経験値は高いがそれぞれの免疫が弱体化する傾向にあります。

 いわば免疫も老兵化し、数も減ってしまっている状態なのです。


                          【新聞より引用】


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