銀座は変わるor変わらない

1、サイゼリヤの社長の一言

サイゼリヤの堀埜一成社長の日経新聞でのコメントで気になる文面があった。

「一等地の概念がこれまでとは大きく変わるかもしれない。銀座が(これまでの)銀座でなくなるかもしれない・・・つづく」

サイゼリヤの4月の既存売上高は61%減と過去最大の減少を記録したとの事。
コロナの影響による外出の自粛で飲食店は壊滅的な状態で、超庶民的レストラン、サイゼリヤも同様にかなりの打撃を食らっている。

立て直しを迫られている中で、これからの社会を社長が予想している。
改善ポイントは以下3点。

・人件費の削減(10時の閉店時には客と一緒に帰れる)
・テイクアウトを積極的に増やす。
・出店戦略の見直し

人との密を避けるような空間が求められている中で、上記のような事を今後やっていかなくてはならないとの事。
その中で、注目すべきは、立地面の良さから人が集まることで、集客力があり、売り上げに寄与していた一等地という価値は、今後も続くのだろうか?

「街に人が戻るのか、テレワークが浸透するかはまだ分からない。今はしっかり見極めるとき。ただ、十数年間止めていた(郊外の)ロードサイドへの再進出は考えてもよい」と堀埜社長はコメントしている。

2、銀座というブランド

例えば、金持ちが集まることで、続々と高級ブランドが出店され、また水商売のお店も集まる銀座というブランドは、今後どうなっていくのだろう??

今、銀座でキャバクラを経営している唐沢菜々江社長(通称ななえママ)は以下のようにコメント。

「休業している状態で、全店舗で2000万~2500万の固定費がかかっている状態。今は家賃を抑えてもらっているが、それでも1500万かかっている。」

単純に考えて、既に500~1000万もの価値が下がってると考えていいと思うが、今後お客さんが銀座に集まらないということになった場合、さらに地価は下落する可能性がある。

その中で、ななえママを始め、銀座で生きていくしかない人々は感染症防止ガイドラインを立てて、安心安全なキャバクラ運営を6月より再会していくことを発表。銀座を再び元の銀座に戻すべく奮闘している。

銀座はいつもネオンが光っていて、煌びやかな夜の街という東京の中でも唯一無二の街であった。それは歌舞伎町とは違うし、ましてや錦糸町とは比べ物にならない(失礼)

一言でいうと、気品。銀座で生きる人々のオーラが街に反映されているのだと思う。それが、人が来なくなることで、例えばお店の格が落ちるとか、サービスが落ちるとかそれは僕個人としてはすごく残念なので、ママ達に頑張ってもらいたい。

銀座は変わるか、変わらないのかはママ達の手にかかっているかもしれない。

一般社団法人 日本水商売協会による記者会見はこちら↓



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