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[旧裏]メンテナンス流奥の手解説


前語り


最近旧裏界隈で活動している謎の集団である「クイズ奥の手三銃士」

今回はその「クイズ奥の手三銃士」の一人であるタコトプスが自身の奥の手の流派である「メンテナンス流奥の手」を解説していく。

今回はいつもの記事に比べて文章が圧倒的に多い(当社比)

これは「メンテナンス流奥の手」がどういうものか理解するのには個別でカードを紹介するだけでは伝わらないと思ったからである。

なので今回は5つの項目に分けて紹介しようと思う


1,デッキ紹介


メンテナンス奥の手

「メンテナンス型奥の手サンダー」

・使用殿堂は杉並殿堂2021
・うずまき殿堂は2023年7月はでも使用可能
・ハレツー殿堂は2023年2月は2点余り(R団のサンダー★1×2→★0)
・高槻殿堂2023年4月はポケモン9枚不足かつ3点オーバー(R団のサンダー★1×2→★2×2、ムチュール★0→★1)
・新殿堂なら8点オーバー(R団のサンダー★1×2→★4×2、ムチュール★0→★1、おうごんのみ★1→★2)

ポケモン 6枚
R団のサンダー(ジム拡張2) 2★2
ライコウ(neo3) 1
ムチュール(プロモ) 1
ブビィ(イントロneo)1
エイパム(neo1) 1

トレーナー 42枚(うちドロソ 22枚)
オーキドはかせ 4
ウツギはかせ 4
カツラの奥の手 4
クルミ 4
メンテナンス 4
スパイ作戦 2
礼儀作法 3
リサイクル 3
ディフェンダー 4
おうごんのみ 1 ★1
突風 1 ★2
きのみ 2
ふうせんのみ 2
夜の廃品回収 2
マチスの秘策 1
マダツボミのとう 1

エネルギー 12
基本雷エネルギー 9
鋼エネルギー 3 ★3

2,何故奥の手を使う必要があるのか?

旧裏には「オーキドはかせ」や「ウツギはかせ」という7枚も引けてしまうカードが存在する。

オーキド博士
ウツギ博士

一方で今回紹介する「カツラの奥の手」はこのようなカード。

カツラの奥の手

「オーキドはかせ」「ウツギはかせ」は7枚引ける一方で「カツラの奥の手」は5枚しか引けない…。だったら「オーキドはかせ」と「ウツギはかせ」さえあれば「カツラの奥の手」はいらないのでは?

いや、このポケモンカードというゲームは同じカードを4枚しか採用できないルールが存在する。そう、「オーキドはかせ」「ウツギはかせ」を4枚ずつ採用したうえで「カツラの奥の手」を4枚採用するのだ。

「オーキドはかせ」「ウツギはかせ」を各4枚ずつ採用した場合初手手札7枚にこれらが1枚以上来る確率は約65%だがここに「カツラの奥の手」4枚を加えると初手にこれらのカードが来る確率は約80%となり、事故率を大幅に低下させることが出来る。(※確率はクルミ等のドローカードを考慮していない)

他のドローカードは確率が絡む条件が付いていたり枚数が少なかったりで、条件さえ満たせば確実に5枚もドローできる「カツラの奥の手」のようなカードは他に存在しない。

つまり「カツラの奥の手」は3枚目の博士として採用できる優秀なカードであり、採用すればするほどデッキが本来のパワーで戦いやすくなる優秀なカードだ。

しかしこれをデッキに採用するプレイヤーはかなり少ないし自分の作ったデッキでも採用しないことの方が多い。理由は「カツラの奥の手」がどんなデッキでも使える万能なドローソースではないからだ。次の項では「カツラの奥の手」を採用するためにどのような工夫が必要なのかを紹介していく。


3,無駄カードとは何か?

奥の手が使えるデッキとはどういうものか。これはメンテナンス流独自の考え方だが、それは無駄カードというものを減らす事。

無駄カードは何かというと「手札からいつでも消化できるわけではないカード」つまり「カツラの奥の手を使えなくするカードのこと」具体的に下記のカードが該当する。
a,7枚目以降のたねポケモン
b,進化ポケモン
c,状況によっては使えないカード
d,2枚目以降のエネルギーカード

これらをなるべく減らすことが「カツラの奥の手」を使う上で大事だと考えている。例えば最初に紹介したデッキの無駄カードを見ていこう。

メンテナンス奥の手

a,7枚目以降のたねポケモン 0枚
b,進化ポケモン 0枚
c,状況によっては使えないカード(後述)
d,2枚目以降のエネルギーカード 11枚

このデッキはポケモンを大幅に絞っているので「7枚目以降のたねポケモン」と「進化ポケモン」はまさの0枚。「2枚目以降のエネルギー」はさすがに必要なので11枚も入ってしまっている。

このデッキには「状況によっては使えないカード」が何枚入ってるか全トレーナカード個別で一枚ずつ見ていきたいが、これはあくまで自分の主観で決めているもの。人によって違う変わるかもしれないのであくまでも参考にしてほしい。

カツラの奥の手 〇無駄カードではない

カツラの奥の手

「カツラの奥の手」は複数手札に来てしまっても使うことが出来る。手札が一枚の時とは書いておらず、「カツラの奥の手」以外のカードがあるときには、使えない。と書かれているからである。何枚来ても困らないので無駄カードではない。

オーキドはかせ 〇無駄カードではない

ウツギはかせ 〇無駄カードではない

オーキド博士
ウツギ博士

確かに「カツラの奥の手」は使えなくなるがそれ以上に引けるドローカードなのでこれは無駄カードではない。


クルミ 〇無駄カードではない

クルミ

使っても手札が増えないカード、例え手札が「カツラの奥の手」「クルミ」の時に使ってもなんの問題も無いので無駄カードではない。引いたカードを戻せばいいだけだ。

メンテナンス △無駄カードだが初手邪魔にはならない

メンテナンス

手札が「カツラの奥の手」「メンテナンス」の2枚だけの時や「メンテナンス」使用後にまた引いたときは確かに無駄カードになる。ただ初手を考えた場合は手札は多くて6枚もあるのでいきなりメンテナンスを使うように立ち回ればその事故の確率はかなり低くなる。なので今回は△とした。

礼儀作法 〇無駄カードではない

礼儀作法

このデッキのたねポケモンは6匹、全部ベンチに出してしまえば絶対に無駄カードにならない。(デッキが0枚のときは除く)むしろ手札を見せながら「カツラの奥の手」を使う様を見せてやろう。

リサイクル 〇無駄カードではない

リサイクル

このカードが使えない状況はトラッシュに何のカードもない時だけ、トレーナーカードが多い旧裏でそんな状況になることはまずないので無駄カードではない。

スパイ作戦 〇無駄カードではない

スパイ作戦

このカードは手札を捨てるの前にのぞむならと書いてある。つまり相手の手札を見るためだけに使ってもよいので、無駄カードではない。一見「カツラの奥の手」と相性がよさそうな「カツラのギャンブル」ではなく「スパイ作戦」を採用しているのは無償で捨てることが出来るため。

マチスの秘策 △無駄カードだが初手邪魔にはならない

マチスの秘策

これも初手で来ても速攻使えば困らないカード。ただ「メンテナンス」でこれが来たらちょっと困るので△。

ディフェンダー 〇無駄カードではない

ディフェンダー

バトル場に何枚でも貼ることが出来るので無駄カードではない。

おうごんのみ △ベンチの数によっては無駄カード
きのみ△ベンチの数によっては無駄カード
ふうせんのみ△ベンチの数によっては無駄カード

おうごんのみ
きのみ
ふうせんのみ

ベンチの数によっては無駄カードだが、「礼儀作法」を多く積んでいるので基本的には無駄カードにはならない。「ふうせんのみ」は逃げると消費できるので貼れない事は滅多にない。

夜の廃品回収 ×無駄カード

夜の廃品回収

トラッシュにポケモンやエネルギーを送る手段は「スパイ作戦」と「マチスの秘策」のみ。そんな都合よく送られているわけないのでこのカードは完全に無駄カード。2枚採用している。

突風 ×無駄カード

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先攻1ターン目の場合相手のベンチにポケモンがいない場合がある。この時は無駄カードになる。1枚採用。

マダツボミの塔 〇無駄カードではない

マダツボミのとう

旧裏のスタジアムはどのタイミングでも使えるので無駄カードにはならない。

これで解説終わり。無駄カードの数は
〇無駄カードではない 29枚
△許容できる無駄カード 10枚
×無駄カード 3枚

自分の基準で言うなら「夜の廃品回収」2枚と「突風」1枚の合計3枚が無駄カードになる。これでエネルギーを合わせて無駄カードの合計14枚。かなり少ない枚数に抑えたと思う。これで「カツラの奥の手」を使いやすいデッキになったか?いや、これだけでは足りない。そもそもこの14枚を初手に引いてしまったらどうするんだ?奥の手は諦めるしかないのか?ここで活躍するのが次の項で紹介するカードだ。

4,何故メンテナンスまで必要なのか?

まずはこの2枚のカードを見てほしい

クルミ
メンテナンス

「クルミ」が2枚引いて2枚戻す。「メンテナンス」は2枚戻してから1枚引く。枚数だけでなく後で戻すカードを選べる、「クルミ」の方が基本的に強い。そのため「メンテナンス」は基本的に構築戦においては採用されないカードである。では何故このデッキでは採用されているのか?それは「クルミ」だけでは戻すカードが全然足りないからである。

ポケモンカードのルール的に「クルミ」は4枚しか採用できないが、それだけだと全然引けない。だからこそ効果の似ている「メンテナンス」が4枚必要になってくるというわけだ

このデッキにある14枚もの無駄カードは「クルミ」と「メンテナンス」で山札に戻して手札を消費できるカードだけにして「カツラの奥の手」を使う。これがメンテナンス流奥の手の基本的な動きとなる。

しかもそれだけでなく、もし手札に無駄カードが少ない時は今は使いたくない「ディフェンダー」や「おうごんのみ」、「きのみ」を「クルミ」や「メンテナンス」で山札に戻すことで後で使いたい場面でこれらのカードを使う確率を上げることが出来る。

つまり「メンテナンス流奥の手」はただ安定してるだけでなく、ほしいカードをほしいタイミングで使いやすくなる戦術でもある。

次は「メンテナンス流奥の手」と似ているものの少し違う「エリカのお付き」を使う。「お付き流奥の手」と「メンテナンス流奥の手」の違いについて解説しよう。

5,エリカのお付き流とメンテナンス流の違いとは

クイズ奥の手三銃士の一人であるなふださんが「お付き流奥の手」の記事を公開している。

「メンテナンス」と同じ手札を戻す効果のある「エリカのお付き」を「カツラの奥の手」を組み合わせるコンボだ。

この二つの流派は個人的にはどっちが強いということはなくどっちも長所があるのでそれをまとめようと思う

メンテナンス流奥の手
・お付きに比べエリカのポケモンにこだわらないのでポケモンの数を絞りやすい
・エリカのポケモンはほとんど進化ポケモンなのでたねポケモン中心のデッキを組むならこっちの方が扱いやすい

お付き流奥の手
・強力なポケモンである「エリカのウツボット」を違和感なく採用できる。
・「エリカのお付き」は引く枚数が調整できるので「カツラの奥の手」が使いやすい

6,残りのカード個別解説


最後に今回紹介したデッキのポケモンの採用理由を書く場所が無かったのでここに書いて記事を終わりにしようと思う。

メンテナンス奥の手

R団のサンダー 2枚★2

R団のサンダー

メインカード。相手のデッキがこいつをワンパンできるかどうかでだいたい試合が決まる印象。中打点や低打点に対しては圧倒的耐久を見せて勝っていく。高打点にはどうあがいても勝てないので諦めるしかない。逆に言えば何を入れても勝てる気がしないのでこれ以上採用したいカードがない。なので奥の手を入れて確実に回るようなデッキにし、勝てる相手に確実に勝てるようにした。

ライコウ(neo3) 1

ライコウ

ベンチを殴りたいときに使う。 たまにこいつが殴りに行く。

ブビィ(イントロneo)1
ムチュール(プロモ)1

ブビィ
ムチュール

「クイズ奥の手三銃士」対決で「エリカのウツボット」が流行ると予想していたので軽めのポケモンが欲しくて採用。こういう低打点のポケモンはいると何気に便利。また鋼を貼ったムチュールは固い。

エイパム(neo1) 1

エイパム

奥の手は息切れしやすいのでこういうポケモンは現状必須と考えている。そのうち考え方が変わる可能性はある。



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