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数字の「4」が難しい子どもに

幼児期の子どもにとって、1、2、3は数えることができても、4が鬼門になることがあります。3までは直感的に分かっても4はどうにも難しいようです。この壁を乗り越えるために、指で数えることをおすすめします。

「1、2、3、4・・・」と数えるときは、一緒に指を折って数えるようにします。経験的には、声に出すだけでは数量と結びつきにくいようです。声に合わせて指で折ることをおすすめします。

また、入浴中、お店で並んでいるとき、などのちょっとした時間に、いくつかの指を立てて、「これはいくつかな?」と問い掛けます。はじめは3までの数、2〜3回目には4を出します。4を出して「わかんない」と子どもが言ったときには、一緒に指を折って数えます。

ちなみに、4は難しくても、意外に5はすぐ分かります。なぜなら片手の全部の指が立っているので、片手1つが5と覚えるからです。これでは数量感覚と結びつきません。そこで、即答してもしっかり一緒に数えて、「合っていたね」と声をかけます。

5以上の数は、左手(片手)を開いて、もう片方で指を立てながら数えます。そうすることで、足し算や引き算を教えるときに、5を意識しやすくなります。また、階段の段数や花の数など、様々なものを声に出して一緒に数えることも、子どもの数量感覚を鍛えることにつながります。

余談ですが、長女は4が分かりませんでしたが、ある日、「四葉のクローバーがあった」と言いました。確かに四葉でした。指やものの数では4が分からないのに、三葉と四葉の違いは分かったようでした。子どもは興味のある対象物には、特徴をとらえる力がはたらくのでしょうか。しばらくして、指やものでも4が分かるようになりました。

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