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危険度分布の活用・2階以上へ行くことも避難・警報が早いときは早めの対策

大切なことは、自分の住む場所の危険性を知り、危険な現象が起きる前に避難することです。当然、危険な現象が起きる前に避難となると、予想が当たることもあれば外れることもあります。つまり空振ることがあります。しかし、川のそば・急な斜面や斜面のそばに住む場合には、空振りを恐れたり心配したりせずに避難することが必要です。なぜなら自分の命を引き換えにしているからです。誰かから避難してくださいと言われことを待つ必要はありません。空振りでもいいんです。危険が迫る可能性に応じて、親戚の家に泊まりに行く、いつも1階で寝ているけど上の階で寝るなど、何らかの行動が必要です。

床上まで水が来たらどこへ避難?

先日お会いした人と、たまたま災害時の避難の話になりました。その方、川のすぐそばに住んでいました。前に床上浸水になりそうだったときがあり、避難所に避難すべきか迷ったそうです。結局、避難せず、床上浸水することはありませんでした。

「床上まで水が来たらやっぱり避難所に行った方がいいんでしょうか」と聞かれました。

そのときに、気象庁の「キキクル」のこと、「垂直避難」のことを伝えたのですが、どちらのことも知りませんでした。

「キキクル?」「垂直避難って何ですか?」

「垂直避難」や「キキクル」という言葉は、まだまだ広がっていないのです。今回お会いした方が「キキクル」や「垂直避難」を知らなかったことを攻めたいわけではありません。周知されていないのが実態です。

気象庁では土砂災害や洪水などの危険度を色分け表示しています。自分の住む場所の危険性を知り、危険度分布のキキクルを参考にしてほしいと思います。

そして、[避難指示]=[避難]ではありません。避難指示が出る前に避難をしてもよいはずです。ただし、避難所への避難は、早すぎると空いていません。その際は、避難所以外への避難を考えることも必要です。

また、避難所に行くだけが避難ではありません。避難にはいろいろあります。その中の一つに垂直避難があります。建物の2階以上へいくことも避難です。

警報を出すのが早すぎると感じるときが怖い

今現在、危機迫るような現象がなくても、気象台が警報を出すことがあります。一般に、台風前の暴風警報では、危機迫るだいぶ前に出します。しかし、大雨警報などでも危機迫る前に出すことがあります。今回の大雨は各地でかなり先行雨量が多くなっています。そこで、大雨が予想されれば、今、雨が降っていなくても大雨警報を出すことがあります。特に夜遅くや未明に大雨が予想されれば、多くの人が寝る前に警報を出すことが考えられます。

もしも今、大雨が降っていないのに大雨警報が出た場合、自分の地域で大雨が降っていないかを確認し、降っていない場合、このあと危機迫ることが考えられます。もしも土砂災害や洪水などのリスクが他より高い場所に住んでいる場合、早めの対策が必要です。


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