生きるを かんがえる

夜中に、頭にうかんだことを、
ブログに ひたすら 写し取っていく


ふと、昔の知り合いが うかんだ

当時の私より、10歳程 年上だったのは
ないだろうか

女性の方で、〇〇未遂を なさった方だった


入院している家族の お見舞いに行って、
同室の方だった。


なんとなく、顔見知りに なり、ことばを交わすようになった


ある日、私が面会に行くと、
入院中の家族は 検査か何かで 不在であった。


なんとなくの 流れで、 その「同室者さん」と
話をしていた

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今日は、つきそいの方 お留守なんですか?
わたしも、待ちぼうけです。

から はじまって、

「どうして 入院したんですか?」

の 問いに、彼女は答えた


「私 飛び降り〇〇を しようとしたの」


私は、驚くとともに、
何か 聞いちゃいけない事を 聞いたような気分になって、ことばが つなげずにいた


彼女は、いつも笑顔で ほがらかな人であった
そのお部屋が 明るくなる そんな ムードメーカーだったから、すごく 意外だったのだ



その方が、お付き合いをされていた方と
別れ話が あったそうだ。

彼女は、それを 認めたくなくって
発作的に だったそう


その彼に 戻ってきてほしい
なんとか そばにいてほしいと 思ったが
叶わなかったそうだ


ずいぶんと 時がたっていたのかもしれない、
「同室者さん」の ご入院期間は わからなかった
けれど、 あっけらからんと 話す口調に
どう 答えたらいいものか 考えあぐねていた


だからね、〇〇をする時は、〇階以上じゃなきゃダメよ
じゃなきゃ わたしみたいになるわよ

(彼女は、生活のすべてを 人の手に頼っていた)


いつも、つきそいの方と 朗らかに 楽しそうに話す 彼女(いつもは、カーテン越しの事が多かった)の目が
ふいに ちがう色を おびたようにみえて

ただ その事だけを 覚えている


ほかに たくさん、 
事情を知る前は、 たわいもない話を していたのに 


彼女は、とても 優しい人で いつも明るくふるまっていた。時折 姿を見せる 看護婦さんとかにも、
笑顔で「ありがとー」と ことばを掛けていて
ぜんぜん そんな風には 感じられない人だったから。

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来院者の人がつかえる  控室みたいなところで、
花瓶に水を 入れ替えていた時、
タオルをすすぎに来られた つきそいの方と
一緒になった


驚きました、とてもそんな風には 見えなかったから

とても お好きだったんですね

そういう 私に、その方は言った


「ばかな娘です。
 でも、これが 親のつとめだと 思っています」

そう言って、体をふくタオルを しぼって
ビニール袋に 入れていた


私が 家族のおみまいに行くときは
かならず と言っていいほど、
その方が つきそっておられた

いつも、いつも 来ていらっしゃるんだなって
おもっていた。


とても、仲がよい 親子に見えていた


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その後、私の家族は 退院して
彼女にも、つきそいの方にも それ以来
会っていない

ずっとずっと、昔の話だ


夜中に その人の声が ふと 聞こえた気がして
思い出した



思いは、かなわない時もあるけど

その人の事を 好きな人 支えたいと思っている人は
かならずいる。

でも、

その存在に、気づけない時が あるんだ
見えにくく  なっている時がある


感情の高ぶりは 誰にでもある

でも、早まっては ほしくない


しんどい事が あったとしても

そのままで 人生を 終わらせてほしくないから











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