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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ミリアニを見た(きよひさの場合)

これは私きよひさが、ミリアニを映画館で見て受け取ったことを列挙するだけの文章です。布教するつもりは無いですが、どこか共感できる部分があるかもしれないので、ここに公開してみます。


俺はやっぱりライブが好きなんだなあ

 最初に涙を流したシーンは、ASライブが始まって、みんなのシルエットが順番に映し出されていくところでした。ライブって、わざわざ遠方まで時間をかけて行って、しかもそのずっと前からプレミアム先行で落ちたり一般の当落にドキドキしたりしてチケットを買って、何か月もわくわくし続けて、そしてようやっと見られた!という代えがたい感動があるんです。そしてアイドル側のほうも、この日のために練習を重ねて、お客さんに喜んでもらえるか、盛り上がれるか、失敗しないかと、たくさんドキドキして、でもやっぱり楽しいライブに何か月もわくわくし続けているはずです。客もアイドルも、その積み重ねたどきどき・わくわくが、ライブが始まる瞬間に一気に解放されるんです。そんな背景を知っていて、自分自身何度もライブを見ているからこそ、あのシルエットが順番に映し出されて、「始まるぞ… 爆発するぞ…」というのを13人分も焦らされて、そして「兄ちゃんたち~ いっくよ~!!!」と爆発するその瞬間に、私はどうしても泣いてしまうんだなあって、改めて感じさせられました。

 十数年の伝統のセリフ「後ろのほうまで、ちゃんと見えてるからね~」にも泣きました。もうこれが聞けただけで映画代の元が取れました。でもふと思ったのは、私はアイマスを十数年追っているわけではないんです。でもアイドルマスターは伝統芸能なんだという知識が、ミリオンライブに出会ってから少しずつついていったようで、そんな歴史の知識にも裏付けられた涙なのだなあと思ったのでした。

稀代のアホの子、無類の天才、春日未来

 私は最近(ミリアニを見る前から)、未来ちゃんのことが気になっていました。それは単純に、かわいいな~ でへへ~ 程度のことです。正直ミリオンライブのみんなのことが大好きなので、定期的に誰かのことが好きになって、それがたまたま最近未来ちゃんだったということです。(背景には、プライベートドレスのガシャとか、無料公開されたゲッサンとか、某氏の異常な長さのnoteとか、(((某絵師さんのえっちなイラストシリーズとか(超小声))))あって、好きになるべくしてなったのだとは思います)

 そんな気になっている女の子が主人公のアニメが突然供給されたら、大好きになるに決まってんだろうが!!!

 茶道部で和服着ているのきよひさ好みすぎたし、弁当箱取り出すところの満面の笑みがかわいすぎたし(画像参照)、その弁当箱が顔くらいでかくて大食い未来ちゃんかわいい~ってなったし、アイドルになりたいって両親に話すところでは両親の話もそっちのけで今思ったことをそのまままっしぐらにまくし立てていてかわいかったし、その時のでかい口の開け方もたまらん好きだったし、「海だ~ あれ~ 川だっけ?」とか何も考えてなさそうでかわいかったし(厳密には河川法上の隅田川の境界は豊洲あたりなのでわりと鋭い指摘ではあった)、ASのライブ会場に入った時好奇心旺盛すぎて周りを見渡しながら「わぁ~ わぁ~」と言いながら全く前を見ずプロデューサーと衝突していたのもかわいかったし、懲りずにライブ後も前を見ておらず街灯にぶつかっていたのもかわいかったし、ミニスカートで缶蹴りしたりダンスの練習したりしていてドキドキしたし、…そろそろ危なくなってきたからやめましょう。とにかく未来ちゃんのかわいいところ、稀代のアホの子であるところが惜しみなく描かれていていよいよ未来ちゃんのことが大好きになってしまったのです。

お弁当を取り出す春日未来(きよひさの記憶による改変を含む)

 でも「かわいい」だけじゃありませんでした。春日未来ちゃんは無類の天才でした。静香ちゃんの話しぶりと、アイドル募集のチラシを一番上に持っていたことだけを頼りに「静香ちゃんはアイドルになりたいんだ!」と見抜いていたし、ゴミを積み上げる(ごめんねロコ)ロコちゃんや、お馬さんを連れてきちゃったまつりちゃんのことをフラッシュバックして「みんな待ちきれないんだ」って思うに至ったし、未来ちゃんはみんなの気持ちを悟ることができる子ですごいんです。

 そして気持ちに気づいた後、即行動。ためらう静香ちゃんの背中を押して一緒にアイドルになろうって言ってくれたし、オーディションで歌えなくなってしまった静香ちゃんの背中を(物理的にも言葉でも)押して静香ちゃんの最大の武器である歌を再び引き出しました。待ちきれない劇場のみんなには、参加したばかりのグループチャットでいきなり原っぱライブを提案しました。この洞察力と行動力、私も見習いたいですよ。

 そんなカリスマ性がオーディション会場で見せつけられたのでしょう。あの会場に居たみんなみんな、未来ちゃんを中心に私たちはまとまれるんだ、ミリオンスターズのリーダーは未来ちゃんなんだと悟ったから、例の集団幻覚を見たに違いないのです。

 静香ちゃんの背中を押して、みんなの気持ちにもいち早く気づいて応えて、そして私をこんなにも感動させて、未来ちゃんはやっぱり "アイドル" なんだなあ…

初回見て泣いたもう一つのシーン

 原っぱライブについて説明がしっかりなされないまま、みんなが勝手に話を広げてしまい(これはミリオンらしくて楽しかったけどね)、バラバラになってしまった後、舞台袖で落ち込む未来ちゃんが原っぱライブを企画した理由を話し始めた時に、翼ちゃんが後ずさり始めて、私は何が始まるんだろうと思いました。で、マイクのスイッチを入れて、未来ちゃんの声の音響が変化したときに、私は2度目の涙を流しました。これは何に対する涙なのでしょうか。翼ちゃんの天才的な気の利かせ方? 未来ちゃんがずっと言えなかった本音を話すことができた嬉しさ? それとも、未来ちゃんの意図という大切なことがみんなに伝わりそうになったことへの嬉しさ? 何でしょうね? こうした複合的な感情が合わさり、ここまでたまってきた軋轢が一気に解放されて泣いちゃったのかもしれません。でも言語化すればするほど、あの時の感情はこんなものじゃなかった、こんな陳腐な日本語で説明できるような単純な感動じゃなかったって思うんです。よくわからないので「マイクのスイッチを入れた時の感動」とだけ説明しておいて、その定義はミリアニを見ましょう、ってことでいいですかね。

 マイクのスイッチ、もうお前を見ただけで俺は泣く…

10年間の歴史を煮詰めた濃厚なネタ汁

 2回3回と鑑賞を重ねるうちに、どんどんこのアニメが「10年間の歴史を煮詰めたものすごく濃厚なネタの宝庫」であることが見えてきたのです。気づいたことを言ったらみんなバズったので、やはりみんなもこの濃厚なネタ汁が美味しくて仕方がないのだなあと思いました。以下はそのネタです。

わけわからん劇場を作ってたグリマスと、新しい専用劇場を作ったミリシタと、未来ちゃんが最後に仲間に加わったゲッサンを同じ時空にぶち込んでるミリアニ、もしかして天才では????? #ミリアニネタバレ感想

https://twitter.com/sutelutamenoac1/status/1692471983060230428

2話(1st) 中野サンプラザ
3話(2nd) ?(未発見)
4話(3rd) 全員登場
5話(4th) 手作りのぶどーかん
6話(5th) かおつむ登場
7話(6th) テレビ出演
8話(7th) キャンプ合宿
ここまで予想したぞ! さあどうだ!
#ミリアニネタバレ感想
(続く)
3話の2ndライブ要素の模範解答は多分これです 屋上から見た「百万の星の輝き」です。 #ミリアニネタバレ感想

https://twitter.com/sutelutamenoac1/status/1692925211547697347
上記引用の添付画像

未来ちゃんの部屋に飾ってあったカレンダーは火曜日始まりの4月で、これは直近でも2014年でした。

ところで「劇場のオープンは2ヶ月後」らしいですが、ミリオンの1stライブは2014年6月なんですよね…

これはどういうことですか!?

#ミリアニネタバレ感想

(続く)

「半年前からオーディションをしていた」1期生の劇場入りは2013年10月頃で、「1期生は最初レッスンばかりだった」ので、バックダンサーをやっていたのは2014年の初旬くらいでしょう。

ムビマスの公開日は2014年1月25日です。

#ミリアニネタバレ感想

https://twitter.com/sutelutamenoac1/status/1693200843657617474
上記引用の添付画像

 全て100いいねを超えました。お前らミリアニ考察好きすぎだろ! 俺も好きだ!!! そしてそのくらい作り込まれているのが、このミリアニなのです。気づいた瞬間、鳥肌が立ち過ぎてハリネズミになりますよね。

 私はこのように噛めば噛むほど味の出てくる作品が大好きなのです。特にミリオンライブは10年の歴史の中で、ゲームが作られ、コミックが作られ、ライブが行われ、それぞれが数多のテクストを生み出しているわけですからね。メディアミックスリリース期にアニメ化しているそんじょそこらのアニメとは格が違いますよ。

 まだまだ未発見のものもたくさんあると思います。変態的にミリアニを見ているミリP仲間たちと一緒に探して、また鳥肌を立たせに行きたいです。

「夢ってなんだろう」

 結局、私が一番刺さった言葉は、これかもしれません。「夢ってなんだろう」

 この段落は私の過去の話なので注意してください。私は中学の頃、すなわち未来ちゃんと同じくらいの歳の頃、何でもやりたくて何でもやって、そして全部なんとなく楽しんでいました。数学研究部と理科研究部と管弦楽部に所属して、文化祭などのクラスの出し物はだいたい企画側に回っていて、ピアノを習って合唱を習って英会話を習って、そして受験のために塾にもたくさん通って、そして全部がけっこう楽しかった記憶があります。でもどれかに人生を懸けられたか、ひいては「夢」であったかと言われると、どれも違いました。ピアノはその中では好きなほうでしたが、じゃあピアニストになるか、音大に行くかという選択肢に対して、自ら違うと答えました。結局大した夢もやりたいことも決まらないまま大学まで行ってしまい、「なんか楽しそうだから」程度の理由で選んだ電気工学科は確かに楽しかったですが、これも短期間の夢に過ぎなかったなあと今思っています。

 つまり私は春日未来なんです(おこられる)。未来ちゃんに、あまりにも自分が重なってしまい、そこにも少し泣いてしまったのです。そして今も、やってみたいことはいっぱいあるし、でも全部中途半端だし、「夢ってなんだろう」という問いかけに対する答えは無いままです。

 あ、でも同人誌即売会に出るのは夢かもしれません。大学に入った頃まず「行きたい」と思い、次に「出展したい」と思い、ISF10で「漫画を出したい」と思い、今ISF11で「もう1つの紗代子合同を出したい」って思っているのは私の夢かもしれません。そして、わざわざ遠方まで時間をかけて行って、そのずっと前から当落にドキドキしながらサークル参加申し込みをして、何か月もわくわくし続けて、この日のために準備を重ねて、そしてようやっと開催された!同人仲間と会えた!という、代えがたい感動が同人誌即売会にはあるんです。そういえばこれって、ライブみたいじゃないですか? (最初の章を読み返してみてね)

 でも毎日漫画を描く連載漫画家になりたいわけではないし、日々の生活さえも変えてしまうような、そんな夢は、私にはやっぱり無いようです。私、公園で突然宣言した「アイドルになりたい」って夢に向かって人生を懸けられる未来が羨ましい… 私は大した夢も見つからないまま普通の大人になって、そんな未来のことを想いながらただの会社員になるんだわ…

余談たち

・ミリアニを見た初日の夕飯はしゅうまいでした。グリンピースが乗っていなかったので、わざわざ缶詰のグリンピースを買いました。チャームポイントだもんね。

・執筆時点で4回見て、1回は知人とだから私には5回チャンスがあったはずです。でも1枚も出ませんでした、紗代子ちゃんと星梨花ちゃんの映っている特典が… 1/3の確率で狙ったものが5回とも外れる確率は (2/3)^5≒13% です。どんな確率を当てとるねんって思いますよね。ミリシタで10連引いてSSRが少なくとも1枚出る確率が 1-0.03^10≒26% ですよ。その半分ですよ半分。

・静香ちゃんの座席番号が A 3列 45番 で、さよこ!?!?

・七尾百合子先輩♡

・箱崎星梨花お姉ちゃん♡

・高山紗代子!篠宮可憐と何があった!!!


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