自身の大学編入体験①

  2018年に高専に入学してから、早くも今年で5年生、つまり最終学年になっていた。自分は進学希望だったので、6月に大学の編入試験を受けてきた。受けたのは中国地方にある2つの国立大で第1志望は生物系の学部、第2志望は工学部で、いずれも環境系の学科を受験した。結果はどちらも合格し、第1志望の大学に入学確約書を提出し、第2志望の大学には辞退届を提出させてもらった。
  ここでは大学編入がどのような感じだったのか、そこから自分が思ったことなどを書き連ねていこうと思う。今回は第2志望の方(対面形式)を書いていこうと思う。ただ書く内容があれかもしれないので大学名は控えさせてもらう。あくまでこんな例もあるのかみたいな感じで見てほしい。

・試験前日
  大学は2つ隣の県だったのでそこまではJRの在来線と新幹線を乗り継いで行った。奇妙なことに何故か緊張感は全然なく、ホテルまでの道のりも試験当日の朝も完全に旅行気分になっていた。おそらく一人旅自体が初めてだったのと、第二志望ということも相まって気が緩んでたんだろう(まあ面接原稿の確認等は日を跨ぐギリギリまでガッツリやってはいたが)。ちなみに緊張感が湧いてきたのは面接の順番が次に迫った時だった。

・試験当日
面接時は3人の試験官がいて、時間は15分程度だった。聞かれた内容は以下の通りである。

・志望理由

・資格取得など勉学以外で頑張ったこと

・卒研内容

・大学卒業後の進路など将来の方針

・どのような研究を行いたいか

  特に卒研内容は掘り下げられたが、これらの内容が聞かれることは想定内だったし聞かれた時の答えも出来上がっていた。しかし、最大の想定外は試験官の1人が醸し出す圧迫感がとてつもない事だった。体験談とかで圧迫面接的な雰囲気があるとは聞いていたためそれへの対策もやってはいたが、まさか腕と足組んで睨みつけてくるなんて思ってもいなかった。ただでさえ圧迫感とかには弱いのも相まって、開始早々凄く混乱してしまい、結局その人の質問には全てしどろもどろになりながら答えてたし、なんなら頭の中が真っ白になって思考停止していたという自覚さえある。唯一の救いは別の試験官の人がきちんと相槌を打ってくれたり優しめの口調で質問してきてくれたことで、そちらの試験官の方の質問にはしどろもどろにならずある程度はきちんと答えられた。
  
・試験終了後
  面接が終わったあとは『やらかした… 終わったな…』という絶望感でいっぱいだった。そりゃそうだ、あんなにしどろもどろな面接かましたら受かるわけない。そうとしか思えなかった。また、同時に『このままでは第1志望も間違いなくダメだろうな』という不安感もすごく湧いてきていた。
  結局その後はそれらの感情に押しつぶされかけながらトボトボとその日の宿泊先へ向かい、翌日は試験のことを忘れさせようと思って観光をして地元に帰った。

  しかし、驚いたことにその大学には合格した。発表された合格者の受験番号一覧に自分の番号があったときは喜びより驚きが勝ったの覚えている。それほどこの結果には驚いた。おそらく受かった理由は事前に提出した調査書やTOEICのスコアに救われたからだろう。ただでさえ緊張しやすいから当日ボロが出た時の為にと思ってTOEICのスコアは560まで上げておいたし、ほかの資格等に関してもある程度の数を取っていたのが幸いしたのだろう。ただ、この一週間前に第1志望に合格が分かっていた為、辞退届を学校に提出した。

・教訓とか
  これは高専に提出した学内向けの体験談にも書いたが、編入を受けるなら資格はできる限り取っておき、スコア制のものはできる限り点数を上げて置くことをオススメする。特にTOEICのスコアは、全ての大学で提出を求められる又は提出できる訳では無いものの、高スコアを叩き出しておくことで強力なセーフティーネットになってくれるだろう(実際自身も今回はホントにこれに救われたと言っていい)。また、面接練習等は研究室を問わず色んな先生に付き合ってもらった方がいいだろう。高専からの編入なら間違いなく卒研について聞かれるが、それの対策にはやはり自身の卒研担当ではない他の研究室の先生にも付き合って貰うのが、内容の説明の練習とかには1番効果的だと思う。

  次は本命の第一志望の方を書くつもり。いつになるかは分かりませんがね。では、

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