祖父の話①

最近、親族に恵まれたと実感する出来事が多い。
自身を振り返る時間が出来たせいか、
考えこむようなことがおきたせいか、
理由は分からないけれど、ふとした瞬間に思いを馳せるのが叔父や叔母、両親、そして祖父。。。
私に影響を与えた身近な人達。

祖父は私が10歳の時に亡くなっている。
物心ついてからと考えても、接した時間は7~8年しかないが、私の人生に一番の影響力を遺した人に間違いない。

決して裕福な家ではなかったが、愛に溢れていたと思える。

祖父の仕事は…未だによく分かっていない。

同居では無いので、毎日を見ていたわけではないが、

毎朝、6時に太鼓を打ち、
夜中でも早朝でも駆け込んで来る人がいれば話を聞いてあげ、
年に三回の祭事を取り仕切り、
冠婚葬祭や地鎮祭に赴くくらいしか知らない。

降霊の場面や、修行時の様子は写真でしか見たこと無かった。

父からは「神主」と聞いていたが、
神主がなに?って感じです。

神社にいる神職の人の呼ばれ方は様々で、「宮司」(ぐうじ)だったり「禰宜」(ねぎ)だったり…
それが役職とか、位なのか?
宗派によって違うのか?
総称はなんなんだ?

よく分かっていなかった(^^;)


ただ、おじいちゃんは私にとってスーパーマン!

子供の頃に、火傷をした時があって
その時はアロエや、マムシ酒を浸したガーゼで治療してもらったとか、
原因不明の湿疹が出た時は、すり潰したドクダミを塗られたり、
腹痛にはお灸。
家には乳鉢や薬研、もぐさなどが当たり前にあった。

私にとってはシャーマンでもあった。


前に書いた、時を止めてはいけない。と言ったのもおじいちゃんで、
遺産を残すな!自分で稼いだお金は自分で使い切って死ねとも言っていた。
お金が生んだ不和を見てきたせいかもしれない。
職業柄か人柄なのかは分からないが、相談者がよく訪れていたのを覚えている。
私の座右の銘である【足るを知る】はそんなおじいちゃんの教えでもある。

私にとっておじいちゃんは哲学者でもあった。

そして、そんなおじいちゃんの許で育ったせいか、霊の存在を肯定している。

科学者は「リンが燃えただけ!」と言うかもしれないが、人魂もこの目で見たことがある。


おじいちゃんには9人の子供がいた。
その中の娘たちにだけ、不思議な力が受け継がれている。私が聞いていないだけで、全員(息子)が持っていたかもしれないが、叔母たちからは予言めいた言葉を言われた記憶がある。
実は、孫である私も、不思議な経験はしている。
何の役にも立たない、身近な人のことしか分からないし、そんなに先の事まで見通せる訳では無いが、虫の知らせくらいの違和感を感じとる力はある。

研ぎ澄ましたらもっと確立されたものになるのかもしれないし、本能に残された誰もが持ってる第六感的なものかもしれないが、そこをどうこうしようとは思ってない。
ありのまま、心の赴くまま生きてきたし、これからもそうするつもり(^^)

見えない方がいいものや、知らない方がいいことがあると知ってしまったので…

そのお話は、また今度!

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