枕でちょっと原液ism存在論

 ここに枕がある。同じ物が同じ場所に存在することはありえないから、ここには枕しかない。ということは、ここに枕がある=ここには枕以外のすべてが無い、ということだね。

 この物理的な現象を捉えて考える対象にする道具、言語も一つの場所と言えよう。ダジャレがあるように言語は重複できるかもしれないから、じゃあ記号にしよう。枕をX、あるということをYとするなら、XY。

 物理的にも、思考としても、枕があって枕以外のすべてが無いことが分かった。では、コギト・エルゴ・スムとはどうだろうか。私の意思だけはある、ということは、私の意思以外のすべては無い、ということだろうか。

 意思以外が無いということは思考も無いし言語も無い。なにかがあるということはそのなにかを成り立たせているものもある。

 世界がある、と言えるなら、世界以外は無い、ということだろうか。世界以外という言葉があるだけなのだろうか。世界の外になにも無いなら世界は世界の中で生まれたのだろうか。小麦からパンを作るが、小麦=パンであった場合にはどうなるのだろうか。

 神がいる、と言えるなら、神以外はなにも無いのだろうか。神はなにかがないと成り立たないなら、完全ではない。

 追記

 ヌマンチョべべロンノンという漫画がある。いや、ない。いま適当に作った。では、なぜヌマンチョベベロンマンについて語れるのか。日本語があったり声があったりするからである。これが逆説的な存在連関。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?