【哲学的に答える】なんで勉強するんですか?

 そもそも勉強とはなんだろう?勉強とは知識を得ることですね。知識とはなんだろう?ここで2つの例を比べて説明します。

 1つ目は、金利が上がると株価が下がる、という情報です。これは経済学ですね。知識と言えます。

 2つ目は、僕の家の裏山にはキイチゴがたくさん実っている、という情報です。これはなんの学問でしょう?知識と言えるでしょうか?

 僕は言えないと思います。なぜなら、後者の情報は僕や僕の周りの人だけに利益のある情報だからです。逆に、前者の話はいろんな人のためになりますから、知識と呼ばれ尊ばれ広められるべき話です。ですから学問として体系化され学ばれるのです。

 勉強とは、こういう知識を得ることです。ですから、あなたが格ゲーの最強コンボを知っても勉強したとは誰も認めてくれません。それは知識ではありませんから。

 しかし、多くの人のためになる情報が知識だとして、あなたがその多くの人に入るのでしょうか。

 たとえば、もし僕が裏山の中に引きこもって暮らすのなら税金について学ぶ必要はありません。キイチゴが実っていることは学ぶべきでしょう。食料を確保したいですからね。

 ここで、僕にとっての知識が変わったのが分かりますか?知識に対し、「僕にとって」という付け足しができることが分かりますか?

 先ほど、多くの人にとって有益な情報が知識と言いましたが、僕たちがその「多くの人」に入るのか、そもそも本当に「多くの」人がいるのか、「有益」とは本当なのか、噂や流言飛語ではない本当の「情報」なのか、分かりません。

 ですから僕たちは知識が本当に知識なのか疑い続けなければなりません。そうでなければ、たとえばとある民族をロクでもないやつらだと決めつけて差別して虐殺したり、果ては人類を滅ぼしたりするでしょう。

 ただ、それはそれとして、常識を身につけたり、嘘でもいいから一応は頭に入れたり、生きるために=働くために勉強したりすること、これは必須です。

 世の中のすべてを疑って生きることはできません。やってみた哲学者もいますが、実家が太くて才能があったからこそできたんだと思います。

 重要なのは情報を選別することです。

 1、疑うと生きていけないこと

 2、疑ってもいいけど疑わなくてもいいこと

 3、疑うべきこと

 1は、嫌なこともあるでしょうがなんとか勉強してください。学校で教えることのすべてがこれとは言わなくても大部分がこれだと思います。

 2は、興味があれば大学や専門学校などで研究するといいでしょう。

 3は、たとえば世の中は本当に平等なのか、自分は本当に自由なのか、ということです。これを疑わなければ他人や国に支配されそうになっても気づけません。

 重要なことは知識を得ることより疑うことです。絶対の知識なんてなくて、時代や地域によって価値観も思想も変わります。そんなものを得ようとすると却って差別や偏見に繋がりかねませんから、疑うことが大切です。

 これが僕の結論です。


 …………………勉強の話からだいぶ離れましたね。

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