力と幸福と絶望(失敗作)

 描いてる途中で自己矛盾を起こしたので没にしましたが、こんな感じで失敗するよ〜〜〜と見せたかったので公開です。


 力とは選択肢の多さである

 筋力は、それが強いほど体を使ってできることが多いという理由で力だし、学力は、それが高いほどいろいろな進学先を選べるという理由で力だし、金銭の多さは買えるもの・利用できるサービスの多さに比例するため力である。

 選択肢には2種類ある

 難度の高い選択肢は高級車を買ったり結婚式を挙げたりすることで、難度の低い選択肢はナイフで通行人を刺したり家を燃やすことである。強者はどちらの選択もできるので強く、弱者は後者の選択しかできないため弱い。

 選択肢は加齢とともに減少する

 経験を積むことで選択肢は増えるが、しかしなにより寿命の減少によって選択肢は減り、弱者になる。人間の全盛期が20〜40歳くらいなのは、寿命の長さ=選択肢の多さと保有する力の強さ=選択肢の質の高さ(後述)のバランスが取れているからである。

 選択肢の質は加齢とともに上昇する

 赤ん坊は寿命の長さを理由に最多の選択肢を持つが、その選択肢は将来における選択肢(世界を支配する、最高の結婚をするなど)であり、現状の選択肢は「泣く」「身を捩る」などであり、それらは多くの人間にとって難度の低い選択肢であるから、

 選択肢の多さは幸福につながりやすい

 選択肢が多いほど自分を自由だと思えるし、いずれかの選択肢が不能でも他の選択肢が残っているという安心感と、力を持つこと自体の喜びを得られる。また、選択肢の少ない他者への優越感を得られる。

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