悪口のない世界
バカ、という言葉は絶対に廃れる。相手の頭の悪さを弄る言葉だが、実は、賢さの半分くらいを占めるだろう知能は生まれた瞬間に決まっているらしいのだ。だから知的障害者がいて、バカは彼ら彼女らをを中傷するような言葉としてメクラやカタワのようになるだろう。
アホ、マヌケもダメだ。ブスとチビはもちらん。ノロマ…………知的障害や発達障害(ASD)を持っている人はときどき動けなくなることがあるらしいので、ノロマもダメだろう。
ケチもだめだ。あるいは金銭の価値観の違い、あるいはライフスタイルの違いなのだから。臭い、もまあ、そういう体質の人がいるのだからダメだな。
クズとか性格を批判するようなやつはまあ個人の偏見でしかないから許される気がする。でも、許される悪口なんて、刺してないから許されるだけだ。今も。本当にだめな言葉はテレビじゃ隠される。ネットならあるが、個人的には見ていて気持ちよくないな。
でも、自分がバカなことをしたと思ったとき、バカだなあと言われたらスカッとする。バカなやつがバカだと言われてるとスカッとする。でも言う側に悪意があると、言われた側が不快だと、気持ちよくない。うーん、これはどうしたらいいんだろうな?
どれだけコンプラを厳しくしたところでネットじゃみんな容赦ないし、むしろリアルを締め付けるほどネットは熱くなるんじゃないかと思う。
上部を取り繕い腹の底で罵り合うことと、人格否定や精神的な障害になりかねない行為を許すこと、どっちがより多くのためになるのだろう?
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