釣り

 無人釣り堀という釣り堀が今年から出来た。ネットでお金を払えば好きな時間に来て好きな時間に帰れる、実に自由な釣り堀だ。私のようなシャイな人間からすると人に関わらずに済ませられるのもありがたい。

 その釣り堀は田舎の方にあるのだが、釣り好きなら釣り道具を運べる移動手段として必ず車を持っているし、田舎の綺麗な水で育てられた魚の方が旨いし、なにより田舎だと静かで場所が広いからいい。まあ、最寄りのコンビニがローカルだからキャッシュカードに対応していないのは難点か。いや、それは釣り堀の問題じゃないな。

 無人なのでこういう深夜にも、もはや朝の2時でも入れる。しかし、ただの2時ではなく冬の2時なのでとても寒い。コートを2枚着ていても寒い。

 なぜこんな時間にこんな極寒で釣りをするのかあなたはきっと疑問に思うだろう。私も時々、自分がなにをしているのか分からなくなる。

 ライトをつけて、辺りを見回す。駐車場に車がなかったからとっくに分かっていたが、やはり私以外に誰もいない。私はLEDランタンを照明として置いてから、釣り竿の先にルアーやら餌やらを備えた。3回目とはいえ、薄暗いのはもちろん寒さで手が悴むから難しい。

 手間取りつつも釣具のセットが終わった。問題はこれからだ。

 ズボンをパンツごと下ろす。ただでさえ縮こまっていたちんちんが厳寒の外気に触れてさらに小さくなった。それでも私は震えながら耳舐めASMRを聴きつつ、エロ画像を見つつ、女子高生の匂いの香水を嗅ぎつつ、シリコンの胸を揉みしだいた。するとちんちんは5倍くらいの大きさになった。

 そのバキバキビキビキに大きくなったちんちんの先端に釣り竿の持ち手側を挿れる。

 「うぐぅ………………」

 小ぶりとはいえこの釣り竿の持ち手は直径4cmほどであり、ちんちんに挿れるのは難しい。というより、ちんちんは挿れるものであって挿れられるものではないのでなにを挿れるのも難しい。だが、もう3回目なので、呻きつつも一度で挿入に成功した。

 味覚を除く五感でエロを感じ、ちんちんの最強形態を維持したまま、私は腰を曲げて、釣り針を堀に垂らした。私以外に誰もいないからか、すぐに魚たちが集まってきた!

 「うおおおおおおお!!!っっっ!!?!???!?」

 私の竿が竿を経由して魚に引っ張られる!股間に激痛が走る!魚たちはこの時間じゃなかなかないご馳走にありつこうとして針に食いつき、水中で悶える。それによって地上で私も悶える。

 「ふ…………………フンッッッ!!」

 ちんちんを一気に硬化させることで竿を持ち上げ、天を指す。その勢いに勝てなかった魚たちが釣り上げられて地べたでピチピチと跳ね回っていた。

 そう、ちんちんの先っぽに竿を刺して、フル勃起させたときの勢いで魚を釣り上げる。これこそが私の唯一の趣味、勃起釣りだ。

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