投手は知っとくべきこと(極浅異論は認める編) 4/12追記

ピッチングの基本はストレート!
よく聞くことですね!

まず私から言わせればストレートって何!?
フォーシームファストボール(4つの縫い目が見える速球)やろと言いたい!!

ストレート(直球)は今シーズン引退された藤川球児さんのような傾きのほとんどないフォーシームのことでしょう。

平均で20cm前後シュートするフォーシームを“まっすぐ”と呼べますか?

①ストレートではなくファストボールの質を磨こう!
ファストボールと言ったら何があるのか。
フォーシーム、ツーシーム、ワンシーム、カット、パワプロ的にいえばスプリット(フィンガードファストボール)、ムービングファストボール、シンカー(シンキングファスト)

このような球種を思いつきます!
何を覚えるのか、練習するのがベストかはフォーム、球速、持ち球で変わるのでなんとも言えません。

しかし、あなたのフォーシームが平均のようなシュートする軌道ならば私はカットボールを推したい!

理由はシュートする投手ならばボールの縫い目の掛け方を変えるだけで、投げれるから(使えるとは言ってない)です。
その次に、シュートするフォーシームと反対方向への変化球だからです。

これは単純にファストボールの球速帯(その試合の最速から‐10キロ以内)で左右に動かせるからです。
特に、カットボールの場合は曲がらなくても良いと思ってます。
それは、真っ直ぐ行ったとしてもフォーシームより20cm程度曲がっているからです。

腕さえ振れればバットの芯はほぼ、外せるでしょう。

②キレ、スピード、コントロールどれが大切か。

これは難しい!理想はスピード!
だって300キロ出たらキレがなくてもノーコンでも打てないでしょ?

というのは置いておいて。
これもフォーム、球速、持ち球、による。
まず、この中で一番わかり辛いものから。

キレとはなにか。
手元で曲がるとか手元で伸びて来る(平均から外れる)とか。

まず、注目されがちなのが回転数。
先程も登場した藤川球児さんの火の玉ストレートの鍵です。

って捉えられがちだけどどうだろう。
ストレートの鍵は綺麗なバックスピンです。
そのような回転をかけるのがストレートという球種です。
回転軸が変化の方向を決めています。

変化の方向と言っているように変化球にも言えることです。

その変化球の回転をかけたボールが勝手に曲がるという意識。

これはとても大切で、落とそう、曲げようというものは腕の振りを鈍らせます。
また、フォームが変わってしまい、負担が増えたり、見極められてしまいます。

この見極めが難しい状態をキレだと思います。
ストレートやファストボールでも触れていますが、途中まで見極められないこと、平均から外れた予想外の軌道の球、それは全て魔球と呼べますね。

極論をいえば、斎藤佑樹投手のような棒球も平均から外れているために使いこなせば大きな武器になります。

次!
スピード!
大谷投手がバットにボールが当てられる!キレがない!
と言われてました。
そりゃそうでしょ。
160キロ意識してバットに当てれないプロの方が少ないんじゃない?
実際の所、空振り率は良いです。

160キロも出てしまえば空気抵抗による軌道の変化(回転効率)はあまり関係ないかなぁと思います。
そして大谷投手のフォーシームは大きくシュートするものでもないのでそれも平均から(スライダー方向へ)外れています。

そんなこと言っても160キロ投げられたらの話なので、スピードはとんでもねぇ武器くらいの認識で。

ラスト!
コントロール!
狙ったところにボールを投げ続けることに必要なのは再現性です。
同じフォームで投げ続ければ無風であればソコにしか行きません。

これ重要なんですけど、マウンドが掘れたり、疲労だったりちっさなことひとつで簡単に崩れますよね。

大切なのは4分割でストライクとボールの投げわけができることだと思います。(私はノーコンだったので真ん中狙って投げてました笑)

針の穴に糸を通すコントロールを身につけれても逆に狙いを絞りやすかったりもするはずです。
そんなコントロールの人と対戦したことないので言いきれないですが。

どのカウントでも、どの状況でも、どの球種でも、腕振ってストライクを取れる投手がコントロールいいなって思います。

質が良ければ多少甘くても大丈夫っしょー!

腕振ってストライクを取れる=コントロールであるならば、コントロールが良い投手=キレがあるとなります。

まとめると、コントロール良くてキレがあるね!

最高じゃん!

ストレートを投げるにはきれいな良いフォームで投げる必要がありますが、打者を抑えることに直結しません。

投手として大切なのは打者を抑えること。

これが一番大切!というか、目的。
私は草野球ではスラッター(流行りに乗っていくスタイル)を多投します。
私は高速スライダーと呼んでますが。
そして偽装のためにカットボールを抜いて投げます。
上にも下にも球速帯の余力を残したいからです。
これは投球スタイルによるものなので人それぞれですね笑

ちなみに、最近はアマチュアでもスラッターやパワーカーブを投げる投手が増えていますが、対戦する時は、曲がらないスライダー、緩いカットや、緩急のつかないカーブみたいな認識で立ち向かうと割と気楽に打てます!

話は戻って。

今の強打者はアッパースイング気味ですよね。
動くボールをカチ上げるためです。
小さい選手は高めが苦手な人多いですよね。
逆に低めを上手く拾います。

ダウンスイング主流の時代は伸びるストレートを武器とした投手が多いからです。
高め(失投)を狙って思いっきり叩いてましたね。
低め(低めに投げろ)を上から叩いてもゴロにしかなりません。

これからは高めの“ストレート”の時代では無いでしょうか。
投げられなくてもフォーシーム。
変化球は基本伸び要素がありませんよって、高めのフォーシームとリリースから途中まで同じ軌道(ピッチトンネル)に乗せること(見極めが困難)につながります。

そしてもうひとつファストボールを持つことにより、また野球が進化していくのだと思います。

以上偏見まみれの投手論でした!

追記(2021/04/12)
本日大谷投手の今シーズンのフォーシームのスピンレートが大幅に増えたと記事を見かけました。
いかがですか?
バットにあてられてますよね。
分間2400回転のうち、リリースからベース上までで何回転の差が出るのか計算してみてください。
140~145km/hが効果的です。
以下の球速はどんなに回転が増えても失速します。
155km/h以上ならば空気抵抗の影響を受ける所までの失速は、極端にスピンが掛かってない限り誤差の範囲です。
リリースから1~2回転の差は、打者が常に完璧なスイング軌道を描いてない限り誤差の範囲とも言えてしまいます。
その誤差のみで空振りを取るのは非常に困難です。
回転数より回転軸を重要視しましょう!

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