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書きなぐりのーと

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いわゆるエッセイみたいな雑文です。思いついたこと、気になっていること、昔から考えていること、あったこと、なかったこと、「どうでも話だけど誰かに聞いてほしい話」を書きなぐってます。
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#私の仕事

あきらめなかったら試合終了にならなかった話

「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」 漫画『SLAM DUNK』における安西先生のこの名セリフは、あまりにも有名である。だが、それを実体験として経験したことがある人はどれだけいるのだろうか。自慢じゃないが、ぼくはある。 まさに「あきらめなかったら試合終了にならなかった」という経験だ。 (読んでいただければわかるが、自慢するような話ではない) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2011年1月。 まだ正月気分も抜けきらないどころか、松の内の6日。 当時担当していたと

働くことと、そこにある快楽の話

 コピーライターとして仕事をするようになって、気がつけばはや30年ほどが経ちます。広告代理店やプロダクションから依頼を受けて仕事をすることもあれば、自分自身がディレクターとしてデザイナーやカメラマンをアサインして仕事を動かすことも多々あります。  できることなら、ぜんぶ一人でやりたい。15年ぐらい前まではそんな風に思っていました。企画はもちろん、デザインもコピーもぜーんぶ自分ひとりで完結したい。もちろん、写真も自分で撮っちゃう。そういう人になりたいと、真剣に思っていました。

昆布茶とおじいちゃん社長の話

仕事の手を休めて昆布茶を飲んでいます。 昆布茶を飲むたびに思い出すことがあるのです。 昔むかし、ぼくが就職したばかりの頃(おおかた30年前)、さっぱりダメな営業マンだったぼくは、毎日の仕事が苦痛で仕方がなかった。後先のことなんか、これっぽっちも考えずに、会社を辞めることしか考えていなかった。月曜日の朝はジャンプで連載中のドラゴンボールを読むことだけを唯一のモチベーションにして会社に向かう、そんなクズサラリーマンだった。 そんな時に先輩から、ある会社の担当を引き継いだ。 も