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#22 2021年11月第2週

『墓場のラジオ』

「夜と霧」のことは色んな自己啓発本でチラホラ出てくるので、何となくは知っている程度だった。でもストーリーを聞いていると、最近何だか自我とか人生とかをなんとなくモヤモヤ考えているとこが多く、そのヒントが書いてありそうで一度読んでみたいと思った。ノブちゃんが読んだような100分de名著版でも自分にはあっているのかな。

あと、最後の方に話していた「もう会えないこと」の話も共感できて面白かった。正直もう少しうまく言語化してくれるともっと自分の中でスッキリする気がして、じゃあどう言えば良いのか考えている。いや、そうなるとまた自分と他人の境界や自我に行き着いてしまって、うーん。

『コテンラジオ』

10月から始まった性の歴史シリーズは11話目でいよいよ日本の話、古代から中世あたりの日本の性について。ギリシャほど性そのものに対して振り切ってはないが、性に対しておおらかだったり婚姻がフランクで平安あたりは母系文化だったのが印象的だった。ところで今の価値観に一番影響を与えているのは何だろうか。これから解説されていくのだろうけど、今まで欧州や中国を聴いた限り、もしかしたら日本古来の価値観ではなく、昭和の終戦以降に入ってきた西欧の価値観でないかと想像している。いや、最近どうも「日本古来」の「古き良き」に対して斜めに見てしまうことが多いな。

『超相対性理論』

シリーズのまとめとして、「問いの粒度」がキーワードに出てきた。しかしこの番組、改めて見ると全シリーズを通して「問い」についてのことが必ず出てくる。

「問い」ってシンプルで難しい。三人は問い自体の質の話をしていて物凄くレベルが高いけど僕はまだ問いの行為自体についてを考えることの方が多い。例えば職場を「問いを立ている人」か「問いを立てていない人」または「問いを立てる行為そのものを知らない人」でスクリーニングすると、ものすごく大きな分かれ道があって、根本的に交われないと思う。いや、その後のキャリアそのものが分かれるのかもしれない。

問いの正体とは何か。スキルや能力?情熱や責任感?仕事に問いを立てていない人は趣味にも問いを立てないのか?その人はネットリテラシーにも問いを立てられるのか?自分の人生を自分で設計してハンドリングする時代なのだと認識したことと、問いについて考える機会ができたことがこの番組からの学びだ。

『Round Up World Now!』

最近自分の中で中国が面白い。今までの接点といえば「三國無双」だったり「キングダム」だったりといったゲームや漫画のイメージと、8年ほど前に短期間現地で仕事をしたことがある程度。あのときは反日デモマックスの中で満州事変の日がちょうど帰国日になってしまい、空港が空いてるかヒヤヒヤしながら帰国したっけな。。

しかしコテンラジオの影響で中国の歴史に興味が湧き、色んな情報が目に入るようになった。するとこの番組で紹介されるような中国の最新情報や解説の入り方が確実に変わってきた。例えば習主席の歴史決議について、この番組含めどの報道でも冷ややかだ。だけどなぜそれほどまで「権威」が必要なのか。中国が今の中国としてあることがどれほど大変でコストを割かれる事なのか。今までは日本の常識や政治システムでフィルターがかかった上で中国を見てしまっていたけど、そもそも日本のスケールで見るのが無理があるのだ。

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