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術後2年に思うこと

気胸の手術(内視鏡)をしてから、今日で2年が経った。

クリスマスに入院して、病室で年賀状を書き、病院のポストから投函したのも、今となってはいい思い出(笑)。

術後しばらくは、腕は上がりにくいし、圧迫感のある下着をつけられないしで、「ずっとこのままだったらどうしよう」と思っていた。

術後1年くらいまでは、低気圧のとき傷口がシクシク痛んだり、胸のあたりに違和感を感じたりすることもよくあった。「もしかしてまた肺が破れた!?」とあせり、スマホアプリの「頭痛~る」を見て低気圧だとわかると、「なんだ、気圧のせいか」とほっとしたものだ。

それが2年も経つと、ほとんど感じることがなくなってきた。

月経随伴性気胸は再発しやすいというので用心しているけれども、現在は年1回の健康診断のレントゲンで様子を見ている。今のところ異常はない。

「日にち薬」という言葉があるけれど、本当にその通りだと思う。このままの状態が続くのではないかと不安を感じていても、時間が経つうちに少しずつよくなっていく。そうしてあるとき、悩んでいたことすら忘れていると気づくのだ。それが本当によくなったということなんだろう。

忘れるけれど、忘れてはいけないこと

病気はうすうす「ヤバいな」と感じていて発覚するケースもあるけれど、青天の霹靂みたいに突然やってくることもある。それまで当たり前だと思っていたことがある日できなくなり、はじめて体のありがたみが身に染みてわかるのだ。

快復するのはうれしいことだけれども、どこかに小さな痛みでも残っていたほうが、実は体のありがたみをずっと忘れずにいられるのかもしれない。

最寄り駅からは、私が入院した病院行きのバスが出ている。それを見かけるたびに、苦しかったけれどあそこにいた時間を忘れないようにしよう、と思う。

いつでも、どんなときでも、体の声を聞き逃さないようにしながら、これからの日々を生きていく。






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