2021 11月よかったもの

無いやと思ってたけど意外とある。これ先月も言った?

1. 朝の海
いやまあ仕事だったんですけど。晴れた朝の海原ってこんなキラキラしてんだなあって、ほう、とひとごこち着いた。こんな景色をいつかふらっと見に行ける場所に住みたいなんてありきたりな希望を持ってしまった。

2. 深夜バス
遠出が本当にコロナ以来で全てを味わった。道路の境を越える振動とそれによって重力に則って下がる血液とか、窓からひっそり伝わってくる冷気だとか、が久々すぎて大事に思った。あと私バス独特のにおいが少々苦手なんですけどそれを恐る恐る吸う自分の行為とかも懐かしく感じた。もともと公共交通機関の移動時間が好きなんですけど、深夜の街を歩く自分となんの関係もない歩行者に謎の親しみを覚えつつ寝たりして、それで朝起きて、窓の下に見える乗用車の朝露で曇った天井なんかも良かった。

3. 夜のバスタ新宿
バス乗り場が一周できるだけでもだいぶ楽しい空間なのに、柵から下見れば電車の行きかう様が見れるの、最高すぎませんか?タピオカ飲みながら一生見れるわ、と思いました。ちなみにタピオカはちょっとこぼした。テツオタと自称できるほど全然詳しくないのですが、電車に乗ったり動いているところを見るのは好きです。

4. バーテンダーさんのいるお店
に初めて行った。ふわっとした無知なオーダーだったのに、これ!というお酒を出してくれるの、職人だなと思った。あと手つきがとても丁寧。繊細といったほうが良いのかな。

5. たこ判
遠出した先で食べた謎の食べ物。「たこ判」ってデカデカ書いてあってタコのイラストまで看板に書いてあるのにひとかけもタコが入ってなくて食べながらげらげら笑った。そのあと検索してもあんまりヒットしないしタコに言及していたりしていなかったりでたこ「風」の何かなのかタコが入っているのが正解なのか今もわからん。結局何だったんだあれは。

6. 病める時も、健やかなる時も、/野良おばけ
べそべそ泣きながら一気読みした。自分の精神が少しダメだった時でもあるんだけど、「大切なだれか」がいることがこれほどまで尊いんか…と圧倒されてしまった。私はおそらく生涯なりそうにないので、対岸がひどく眩しいみたいな気持ちになった。