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薬学生がへき地医療、隠岐の島の薬局にきた!

【見学日記:ピア中央薬局@隠岐の島】
みなさんこんにちは

名城大学薬学部6年生の岡田彩花と申します!

私はなんとなーく薬学部に入ってしまい、薬剤師として何がしたいのか・どんな薬剤師になりたいのかという目標が無く、もやもやとした日々を過ごしていました。

自分のやりたいことを見つけたい!憧れの薬剤師像を探したい!と
1年生の夏から各地の薬局・病院の見学をはじめ、これまで100以上の医療施設に伺わせて頂いてきました。

それぞれの場所や薬剤師さんに良さや特徴があり、ひとつひとつの出会いや学びが私にとってとっても大切な宝物になっています。

さて、先日は隠岐の島にあるピア中央薬局さんの見学をさせて頂きました!!

見学をお願いした理由は、離島の暮らしや医療について学ぶためです。

私は薬剤師として患者さんと密接に関われる場所で仕事がしたいという思いが強くあり、離島・僻地医療に興味を持ちました。 また、縁もゆかりも無い離島で開業されたり薬局以外の事業も展開されている村島先生のキャリアや考え方についてもお話をお聞きできたらと思い、ぜひ直接お会いしたいとも思いました。

ということで、よーし!いざ隠岐の島へ!!!

というものの 新幹線、電車、フェリーを乗り継ぐこと名古屋から片道12時間‥ 二泊三日の旅でしたが島にいられたのは実質1日

でも、控えめに言っても隠岐に行けてめちゃくちゃ良かったし、何かピンとくる感覚を得られた最高に有意義な旅でした

港に着いて早速ピア中央薬局へ伺うと、 村島先生は「せっかく来てくれたんだからいっぱい学んで行ってね!」と温かく迎えてくださり、何もわからないまま離島に辿り着いた緊張も吹っ飛びました。 村島先生が隠岐の島で薬局をされたのは 「隠岐の島の医療を見て、 そこに薬局がなくて困ってる人々がいるのを知ってしまったからには、やるしかないな」 という使命感

島にいた薬剤師さんが高齢になって現場に立てなくなり、後継者もいなかったので薬局が閉じてしまった後を継いだそうです。

"必要とされているから、そこに行く。"のは、誰にでもできることでは無いし大きな勇気のいることでしょう。

でも、覚悟と責任を持ってそれができる人間ってかっこいいと心から思いました!!

隠岐の島に移住されて1年半。 身近に相談できる医療関係者として副作用や人には言いにくい相談を受けていらっしゃいました。 薬局としての機能も、薬剤師としての村島先生も地元の方々に頼りにされていらっしゃって、島の医療を支えたいという思いが伝わっているんだなと感じました

村島先生は薬局や薬剤師という枠にとらわれず、ワクワクすることや必要だと思ったことは何でもやってみる、という姿勢が素敵でした

そんなキラキラしてる村島先生の後ろ姿を見られて、私も新しいことに挑戦し続けようというモチベーションをもらいました

【薬局見学の中でのエピソード】
・おつかいに行ったらおばあちゃんと仲良くなった 
島で話題のドーナツ屋さんにおつかいに行かせて頂き、 場所が分からず迷っていたところ 通りがかりの島のおばあちゃんに助けて頂きました
結局、おばあちゃん達も一緒にドーナツを買いました。 しっかり記念撮影もしちゃいました。 「ここのドーナツ屋、なんか話には聞いてたけど行ったことなかったのよ。 年寄りだけじゃ入りにくくてね、あなたと出会って良かったわ。」とのお言葉に心がほっこりしました。 こういうのが私の好きな田舎の良さなのです。 心の余裕、時間の自由って大切だなぁと感じました。 ちょっとしたことをきっかけにご縁ができて幸せでした

・おばあちゃんのお家まで荷物運びした
郵便局から帰宅途中のおばあちゃんが薬局に立ち寄ってくださいました。 「こんな重い荷物もらっちゃった‥」とちょっと困ったお顔をされていました。 片手で杖を突きながら重い荷物を運ぶのは大変そうでした。 「じゃあ、私がお家まで荷物持ってきます!」と宣言し、 おばあちゃんに日傘を差し掛けながら一緒にお家に帰りました

歩きながら家族のことや島のこと、体調のことなどお話してくださいました。 図々しい親切かもしれなかったですが、薬剤師とか薬に関係なく、自分にできるお手伝いかできて嬉しかったです

・おじさんと図書館へ行った件
いらした患者さんに「島のこと教えてください!」と話しかけていたところ、 あるおじさんが「それなら島の図書館へ行こう!館長が色んなこと知ってるから!」と。 そこからてくてく歩いて図書館へ行き、元々役所で医療福祉関係の部署にいらした館長さんからお話を伺うことができました。

島の医療についての現状と課題、人手不足への取り組みなどについて教えて頂けました。 医療関係者以外や行政の視点からお話をお聞きできましたし、図書館の本を読んでその土地について理解することで様々な切り口から地域を見ることができると学びました

また、漫画・コウノトリの登場人物のモデルにもなった加藤一朗先生ともお話させて頂きました! こんな偉大な先生とお会いできるなんて‥ 島への愛に溢れていて、とっても明るくて面白くて素敵な先生と直接お話できて夢のようでした

コウノトリの本もサイン付きでプレゼントして頂き、私の宝物が増えました。 帰りの電車の中で読んでいたら、感動してうるうるしてしまいました。 漫画の中ででてきた「医師免許もってんだろ?」という言葉は刺さりました。 私も薬剤師になったら「薬剤師免許持ってんだろ?」と常に自分に問いかけたいです。 薬剤師なんだったら責任をもって薬のことは何でも対応できるようにならなくてはと改めて思わされました。 そして、主人公が『自分は未熟だから、まだここには残れない』という思いも響きました。 隠岐の島の医療や熱い先生方と出会ってしまったら、成長してまた島に帰ってこられたらいいなと思わずにはいられません

村島先生、隠岐の島の皆さん、本当にお世話になりました!! 島のこと、大好きです!きっとまた会いましょう!

一つの出来事で 一つの出会いで 人生が180°変わることもある。 考えること 感じること そして、行動することで きっと何かが変わるはず これまで、そしてこれから、素敵な皆様とのご縁に感謝です

読んで下さってありがとうございました。


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