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ピカソの一言からうちが思う事

 おおきに~菊乃です。昼下がり、毎日コロナにも負けず、細々とですが「つるや」を開けております。お時間あれば遊びにお越しくださいませ~なんて宣伝はさておき、
 先日、フェイスブックで読んだ記事がとても響いたので、それについて
 お話をさせていただこうかと思います。それは、有名なピカソの逸話から・・・

 ある日、ピカソがマーケットを歩いていると、手に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきたそうです。

「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」

ピカソは彼女に微笑み、たった30秒ほどで小さいながらも美しい絵を描きました。そして、彼女へと手渡しこう続けます。

「この絵の価格は、100万ドルです」

女性は驚きました。

「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ?」

ピカソは笑います。

「30年と30秒ですよ」

30秒に宿る「芸術の値段」


これは、芸術家ピカソの話として、また、アートの価値に対する人々の意識をあらわす話としてもよく語られる有名な逸話。
ピカソの天才的な才能は言わずもがな。しかし、そんな彼の能力をまさか“時給”で測ることなんてできません。どんなに短い時間であれ、どんな安価な素材を使っていたとしても、数十年と積み重ねてきた経験が作品には宿るものですよね。
うちが思うのは、伝統芸能も同じことだと、
お座敷や舞台。プロとして、エンターテイメントを提供させていただく上で御客様にもこういった事を理解していただきたいこともありますが、

 それだけでなく、演者側の意識の問題もとても大事な事ではないでしょうか?うちらは、お客様から頂く、ギャランティ(お花代)に見合うお仕事を提供出来てるのか?

お座敷という2~3時間の拘束時間の中で、踊りや芸事を提供する時間はたった数分でしょう。しかし、そのお時間をずっと待ち望んでその日に来られた御客様にとっては、一生に一度のその刹那なんですね~だからこそ、うちは、おこがましいかもしれませんが、このピカソのように、うちの35年のキャリア、稽古と精進がのった、踊りを提供しなければならないんだな~と思います。
 
 そういった思いで全てのお座敷に上がらせてもうてますんで、御客様にも、少しだけでいいんで、芸舞妓さんの踊りなんかを真剣に見ていただけたら幸いです。
 
それと似た御話で、
 ゲッターズの飯田さんがとても素敵な投稿されてたんでご紹介


 彼だけに留まらず、デザイナー、ミュージシャン、イラストレーター、コンサルタントにコピーライターなど、その成果が理解されにくいこともしばしばあります。だからといって腐らず精進することが大事なんだな~と思う今日この頃の菊乃でした。

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