<日本人向け>しあわせを感じる「技術」
精神分析学者として有名なエーリッヒ・フロムは、「愛するということ」という著書にて、愛するという漠然とした行為を技術論的に説明し、愛するということを具体的なテクニックとして表現しました。
『しあわせを感じる「技術」』という本もまた、「しあわせ」という漠然とした概念を具体的に表現することを目的に作られています。そして、研究の対象者が日本人なので、日本人の幸福感に特化した研究結果となっています。
発売日が2002年ということで結構古いですし、価値観が多様化・細分化した現代と比較するとカバーできてない部分もあるとは思いますが、ある程度の「しあわせ」のアウトラインが知ることが出来ます。
自分の幸福を知るために、他人の幸福を知ることは結構有効だと思います。「それ、分かる!」とか「俺はそう思わないな。」という自分の反応を通じて、自分の幸せ観がくっきりしてくるからです。この本に掲載されている24個の幸せ観を通じて、「たぶん、自分はこういうルートを通れば幸せなんじゃね」という地図みたいなものを創作することができたと思います。
「幸せになりたいけど、自分の幸せって何だろう?」と悩む方は少なくないと思いますので、そんな方々に向けてこの本から得た知識をシェアしたいと思います!
*内容は本書をベースにしていますが、全てをそのままコピーしているわけではなく、自分なりの言葉や解釈で書いている部分もあります。大幅に逸脱しないように心がけていますが、予めご了承下さい。
しあわせ研究プロジェクト
本書について
・題名:しあわせを感じる「技術」
・発売日:2002年9月1日
・アサヒビールと博報堂が実施した共同プロジェクトの報告書
研究目的
・日本人の幸福観を明らかにすること
調査方法
・全国47都道府県にわたる定量調査
・調査期間:2001年10月18日~11月4日
・調査人数:2000名
・日常生活に関するアンケートを実施
・調査結果をもとにクラスター分析を実施(詳細は本書P80~81に掲載)
調査結果
・日本人の「しあわせのかたち」を24通りに分類
・日本人に最も多かったタイプは、「具体的な幸福観を持たない人々」=「幸せでも不幸せでもない」と答え、幸せであるために必要なものとして取り敢えず「健康」を挙げる【⑲無欲型】の人々
「しあわせのかたち」24タイプ一覧
先に24タイプを記載したほうが分かりやすいかなと思ったので、ワードで作った表をスクショして貼っておきます☟
10~20代が求めるのは、「趣味orお金or自我or受け身」!
10~20代の特徴
①たくさんの「欲しいモノ」
10~20代は何でも欲しがります。ブランド品や流行り物といった「物質的なモノ」、地位や名声といった「社会的なモノ」、はたまた、将来の夢や自我という「精神的なモノ」まで…。「足りないモノがたくさんある」時代と言えます。
②「ドーパミン系」でガツガツ👊
そんな足りないモノを手に入れるために、ドーパミン系の幸福感が役に立ちます。興奮や高揚の気持ちよさの虜になり、自分の欲しいものを手に入れるために、努力したり、挑戦したりします。
③生物学的には「恋愛をする」時期
中でも一番興奮するのは、「恋愛をしている時」だそうです。好きな異性にアタックする時のドキドキ感や見事に結ばれた時の高揚感は強烈です。そのおかげで、男女が結婚への道を歩むことができます。子孫を残すことが人間の生きる目的であるならば、とても理に適っています。
10~20代の「しあわせのかたち」を解説
希求する10~20代の人たち。一体どんなタイプがいるのでしょうか?
①引きこもり型
「趣味」に価値を置くタイプです。
・男性比率が6割超え
・家族を作るのは、幸せの要素じゃないと考える傾向
・「自由に生きる!」(→本音:趣味をやって自分の世界に没頭したい)
・幸福度(注1):47.3(低め…)
*注1)幸福度とは、本書に記載してある4つのパーセンテージ(=「非常に幸せ」、「まあ幸せ」、「どちらともいえない」、「不幸せ」)のうち、前者2つの割合を合わせたものです。自分で勝手に決めたことなので、ご了承ください。以下のタイプの幸福度も同じです。
②成り上がり型
「お金」に価値を置くタイプです。
・男子学生や20代男性会社員に多い
・「金をガッポリ稼ぐぞ~」
・「地位や名声も欲しい~」
・幸福度:63.9
③シンデレラ型
「受け身」に価値を置くタイプです。というか、受け身の人です…
・女性に多いタイプ
・物質的なモノ、社会的なモノは「別に必要でも、不必要でもない」
・幸福度:67.6
④快楽主義型
「お金」に価値を置くタイプです。②成り上がり型は「社会的な地位や名声のため」にお金が欲しいけれど、このタイプは「自分の快楽を満たすため」にお金が欲しいのが特徴。
・「経済的ゆとりを持って、お金を自由に使いたい!」
・人並みの容姿、円満な性生活、豊かな食生活が大事
・幸福度:70.3
⑤欲張り型
「お金」に価値を置くタイプです。
・何事にも前向きに取り組む
・幸せになるためには多くの要素が必要と考える
・強いて言えば、「平和」と「自我」が重要
・幸福度:78.2
⑥マイペース型
「自我」に価値を置くタイプです。
・自立心が強い
・「お金や名声よりもアイデンティティが重要じゃい!」
・将来の夢や目標、自分への誇りが幸せにつながると考える
・幸福度:88.1(かなり高い!)
⑦レジャー型
「趣味」に価値を置くタイプです。
・意外に女性の比率が高い
・「人生は仕事よりも遊びでしょ!」的な感じ
・幸福度:87.6(これもかなり高め!)
⑧地道型
「お金」に価値を置くタイプです。お金は「世の中」の為に使いたいと考えるのが、自分の為にお金を使いたいタイプ(②④⑤)とは異なる点。身を粉にして社会の為に働くことができる人です。
・医学や科学技術の進歩、平和の実現や維持に関心あり
・「自我」はなくても幸せは得られると考える
・幸福度:62.8
まとめ
いろいろなタイプが出てきたので、簡単にまとめておきます☟
幸福度ランキング
10~20代のタイプを幸福度が高い順に並べました☟
1. ⑥マイペース型 88.1 高い!
2. ⑦レジャー型 87.6 高い!
3. ⑤欲張り型 78.2 健闘!
4. ④快楽主義型 70.3
5. ③シンデレラ型 67.6
6. ⑧地道型 62.8
7. ②成り上がり型 63.9
8. ①引きこもり型 47.3 ダントツ😭
自分なりの考察
・①引きこもり型の幸福度が低すぎる!「人間は社会的な動物」だから、自分の世界に逃げこんでいたら幸せを感じられないということ!?
・幸福度が圧倒的に高かった上位2つのタイプ(⑥マイペース型、⑦レジャー型)の共通点は、「自分のやりたいことをやっている」こと。10~20代は他人に流されず、自分に従って行動した方が幸せを感じやすい!?
・お金重視のタイプ(②④⑤⑧)は、中間的な順位でした。もちろん、自分のやりたいことが難なくできるほどのお金を持っていれば、幸せ度は高まるハズ。だけど、10~20代のうちはそんなに稼ぎが多くないからこの順位になった?
・10~20代の中で唯一「自我」を重視する⑥マイペース型が1位だったのは興味深かったです。若いうちは、お金や趣味を求めたり、受け身の状態でいたりするより、自分というものを見つける(創っていく)ことが大事なのかなと思いました。
30~40代の幸福は「結婚」の影響が大きい!
30~40代の特徴
①一大共同プロジェクト「子育て」の始まり
「ドーパミン系」の幸せの虜になった10~20代の多くは、それを最も得ることができる恋愛に情熱を傾け、最終的には結婚してしまうことになります。30~40代は子供を育てる養育期にあたるため、10~20代とは打って変わって、物質面の充実よりも社会環境の充実を重視する人が多くなります。
②子育てには「セロトニン」!
結婚した夫婦は数年の月日を重ねる中で、ドーパミン系の分泌が次第に減少していき、その代わりに「セロトニン系」の幸せを感じるようになります。これは「癒し」を感じさせるホルモンで、夫婦仲を良くし、子育ての安定を担う大事な役目を持っています。
③子育てには「セロトニン」!(大事なことなので2回言いました)
若かりし澤口先生(「ホンマでっか!?TV」でおなじみの脳科学者)が、サルを用いたある実験を本書の中で紹介しています。
人間の女性の場合も同様に、セロトニンの分泌が少ない場合は様々な悪影響を子育てに及ぼすと言われています。子育ての成功のカギは「セロトニン」が握っているのです。
30~40代の「しあわせのかたち」を解説
仕事に、子育てに大忙しの30~40代。どんなタイプがいるのでしょうか?
⑨お受験ママ型
「家族」に価値を置くタイプです。特に、子どもが大事です。
・ほかのタイプと比べて、「平和」や「エコ意識」への関心も強い。
・物質志向はあまりない
・幸福度:86.6
⑩家庭菜園型
「自我」に価値を置くタイプです。「自分の精神」という畑に、種をまいて耕し、自分の幸せを育てる人。
・精神的な充実感、精神的なゆとりが何よりも大切
・だからこそ平和や安定した社会環境を望む
・物質的な充足感には興味なし
・幸福度:86.7
⑪家族団らん型
「家族」に価値を置くタイプです。とりわけ、家族自体が大事です。
・「俺にとって家族の幸せが全てだ!」
・「自我とか平和とか精神的なゆとりなんかよりも、家族みんなが幸せなら、俺は幸せなんだ!」
・幸福度:82.6
⑫日常重視型
「お金」に価値を置くタイプです。お金を周囲に還元し、日常の充実を目指します。
・周囲の人間関係から地球規模のことまで気を配る
・「愛する人達がいて、その人達に愛されること」が幸せ
・国家の繁栄と発展、地球環境の保全に貢献したい
・幸福度:91.9(なんと9割超え!)
⑬小金持ち型
「お金」に価値を置くタイプです。
・幸せになるためには多くの要素が必要と考える
・それらを手に入れるために、頑張ってお金を稼いできた
・幸福度:87.0
⑭パラサイト型
「人間関係」に価値を置くタイプです。なんとこのタイプの人達は調査のアンケートで、「明確な人生の目標」を幸せの必要要素に挙げた人が、一人もいなかったそう。10~20代の③シンデレラ型が、何も変わらずに受け身のまま成長したイメージ。
・未婚の女性に多い
・身近な人との関係の中で生まれる幸せが大切
・幸福度:87.1
⑮独身貴族型
「趣味」に価値を置くタイプです。2013年にはドラマ(草彅剛が主演)のタイトルになりました。未婚人口が増え続けている日本では、今後さらに一般化するのでは?
・「やりがいのある仕事、将来の目標なんて、いりません!」
・現在の気分を優先する
・「精神的にも時間的にもゆとりある生活を送ります!」
・幸福度:72.6(これまでのタイプと比べると低め…)
⑯現状満足型
「趣味」に価値を置くタイプです。
・女性の比率がやや高め(←10~20代の⑦レジャー型と同じ傾向)
・「現状に満足してるから、お金とか自我なんてどうでもいいの!」
・幸福度:83.9
まとめ
今回もサクッとまとめておきます☟
幸福度ランキング
皆さんお待ちかね、幸福度ランキングのお時間です!笑
それではどうぞ☟
1. ⑫日常重視型 91.9 驚異の9割超え!
2. ⑭パラサイト型 87.1 以下は混戦模様
3. ⑬小金持ち型 87.0
4. ⑩家庭菜園型 86.7
5. ⑨お受験ママ型 86.6
6. ⑯現状満足型 83.9
7. ⑪家族団らん型 82.6
8. ⑮独身貴族型 72.6 独り身は今回もダントツ😭
自分なりの考察
・30~40代の幸福度は平均して高かった。10~20代は幸福度80台が2タイプだけで、あとは幸福度60~70台。
・そんな30~40代の中でもダントツで低かったのは、やっぱり独身の⑮独身貴族型。10~20代でも「家族なんて必要なし」の①引きこもり型が最下位(幸福度47.3)という結果に…😭
・澤口先生は本書で別の実験結果も紹介していました☟
今回は、澤口先生の説明通りのランキング結果になりました。30~40代に多くの人たちが結婚します。だから全体的に幸福度が高かった。対照的に、結婚していない⑮独身貴族型の幸福度は最も低かった。
・それはそうとして、傾向はそうだとしても、反対の意見として、結婚には負の側面があることは昔から言い伝えられています。「結婚は人生の墓場」(ボードレール)が最たるものでしょう。個人的には、綾小路きみまろのネタ「あれから40年」が大好きです。互いの燃えるような愛情が冷えきっていく様がたまらなく笑えます。結婚しなくても幸せな人はもちろんいますし、結婚して不幸になる人もいます。結局は、自分のやりたいようにやるのが一番なんでしょう。
「10~20代」からの変遷
まとめてみました☟
50~60代は「社会全体」の為に生きよう!
50~60代の特徴
①「人生を50年で終了させるプログラム」!?
10~20代の幸せホルモン「ドーパミン」、30~40代の幸せホルモン「セロトニン」、これらの分泌が急速に減少するのが50~60代😭
遺伝子学的に言えば、50~60代の存在はまったくの無駄だと言えるそう。存在し続けること自体が下の世代の食料やスペースを奪ってしまうからである。
②残された道は、「結晶性知性」の還元?
それでも、子孫繁栄を成し遂げた後に生き続ける理由は、「社会に還元する役割」があるからと考えられている。これまで生きてきた中で築き上げた能力や知識は、それぞれを組み合わせることで、高度な問題を解決できる「結晶性知性」へと生まれ変わる。それを活かして社会繁栄に貢献していくことが、子孫繁栄を終えた高齢期の幸せへとつながる。
③人生100年時代をどう生きるか
人生50年の時代はとうの昔に過ぎ去って、現代は「人生100年時代」と言われる。子孫繁栄に費やした50年が人生の折り返し地点になってしまった。後半の50年を生きるために、てんやわんやしている育児期から「老後の幸せ」を準備しておかなければならない。幅広く良好な社会関係の構築、経験や知識の獲得などに努めることが、文化的遺伝子を次世代へ残す「文化的継承者」への道になる。
50~60代の「しあわせのかたち」を解説
子育てが終わり、「第二の自立」を求める50~60代。どんなタイプがいるのでしょうか?
⑰勤勉型
「お金」に価値を置くタイプです。
お金を使って貢献したい範囲が大規模。
・地球環境の保全、社会全体の幸せに貢献したい
・世界平和の実現と維持、国家の繁栄と発展を望む
・「個人的な幸せよりも社会全体の幸せが大事!」
・幸福度:86.5
⑱平和型
「お金」に価値を置くタイプです。周囲にお金を使うのですが、
⑰勤勉型とは異なり、その範囲が小さい。
・「周囲との人間関係が大切!」
・幸福度:71.3(⑰勤勉型より低い…)
⑲無欲型
「無欲になった」タイプです。幸せの要素に関するアンケートで、「必要とも不必要とも言えない」と答える人が極端に多かった。
・強いて言えば「家族との絆や愛情」が必要と答える
・幸福度:50.3(「どちらとも言えない」の割合が38.9と高かったために低め)
⑳偏屈型
「人間関係」に価値を置くタイプです。特に「家族」に対してのこだわりが強い。
・「家族の身体的な健康、家族との絆や愛情、家族の精神的な安定」が大事
・家族にかかわる項目以外は、無くても幸せだと考える
・幸福度:72.8
21:清貧型
「無欲になった」タイプです。幸せに必要不可欠だと思う要素が総じて少ない。
・自己主張が強くて、人の意見に流されることが少ない
・国家の繁栄と発展、世界平和の実現と維持、芸術や文化の発展と隆盛に関心あり
・幸福度:60.8
22:ほがらか型
「人間関係」に価値を置くタイプです。特に、「周囲の人間関係」を大事にします。
・信頼できる友人や知人がいたら幸せ
・愛情の充足感に幸せを感じる
・幸福度78.5
23:付和雷同型
「人間関係」に価値を置くタイプです。特に、「周囲の人間関係」を大事にします。ただ、『22:ほがらか型』と違って、過度に周りに合わせる傾向にあります。そのせいで、自分の幸せを深く考えることがあまりない人です。10~20代の③シンデレラ型、30~40代の⑭パラサイト型のなれの果て。
・60代を中心とした女性の比率が多い
・平凡でも人並みであれば満足という考え
・幸福度:63.0
24:余裕型
「人間関係」に価値を置くタイプです。とりわけ「家族」への比重が大きいけれど、⑳偏屈型ほどではない。
・60代を中心とした比率が高い
・自分にとっての幸せに必要不可欠な要素が極端に少ない
・逆を言えば、どんなことにも幸せを感じられる「余裕」を持った人
・幸福度:65.4
まとめ
今回もサクッとまとめます☟
幸福度ランキング
それではどうぞ☟
1. ⑰勤勉型 86.5
2. 22:ほがらか型 78.5
3. ⑳偏屈型 72.8
4. ⑱平和型 71.3
5. 24:余裕型 65.4
6. 23:付和雷同型 63.0
7. 21:清貧型 60.8
8. ⑲無欲型 50.3(「どちらとも言えない」の割合が38.9なので低め)
自分なりの考察
・50~60代では、これまでに存在していた趣味重視のタイプがいなくなり、その代わりに無欲になったタイプが新出した。必ずしも年配者が趣味をしなくなるというわけではないと思うが、長年頑張ってきた仕事を退職した後に「退職うつ」になるケースがあるのは確かなこと。老後に熱中できることを持っている方は、幸せを感じやすいのかなと思った。
・趣味重視のタイプと同様に、お金重視で自分のために使うタイプもいなくなった。無欲になったため、欲しいものが無くなると、自分のことよりも他人の為に使いたいと思う年配者が増える?
・10代から60代へと成長するにつれて欲望が変化していく過程に面白みを感じた。10~20代は「自分に不足しているモノ」に目を向け、30~40代は「家族」を第一に考え、50~60代は「他人」に貢献するか、はたまた何も求めない「無欲」になるか。人生の一般的なモデルが垣間見えた。
・幸福度ランキングで「他人や社会全体」に貢献したいと考えるタイプ(⑰⑱⑳22)が4位までを独占したことは、本記事の「特徴③」で書いた「文化的後継者」になっていることが一因だと思う。これまでの人生で得た経験を周りの為に役立てることで、「第二の自立」を果たせた幸せを感じているのだと思う。
30~40代からの変遷
まとめてみました☟
番外編:結婚や子どもなしで幸せを感じる方法=「家族愛」を「社会愛」に置き換えよう!
結婚や子どもは幸せに必要不可欠なのか?幸せへの道を示してくれた澤口先生(脳科学者)の報告
「結婚しない、子どもを持たない人」が幸せになるヒントを、「ホンマでっか!?TV」でおなじみの澤口先生が言及していました☟
「文化的遺伝子の継承をしていこう!」
つまりは、「文化的後継者になろう!」ということです。一つの考え方として参考になるのではないでしょうか?
「ほとんどの人間は社会的な動物」です。本書を読んで理解できたことの1つは、「家族なんか自分の幸せには必要ないぜ!」と考えている「10~20代の①引きこもり型」や「30~40代の⑮独身貴族型」の幸福度が各世代の中で最下位だったことです。社会関係の断絶は、やっぱり人間にとって苦痛😭
もちろん、全員が全員、幸せを感じられないと意図するつもりは全くありませんが、こういう傾向になることを知るのは大事だと思います。
文化的継承の方法
私がこうしてブログを書いているのも、ある意味では「文化的継承」なんだと思います。ブログは社会と接点を持つことができる気軽なツールだと思います。ブログの他にもいろいろ方法はあると思います。
・地域のイベントに参加
・本、楽器、映画、スポーツなど同じ趣味を持つ人と交流…etc.
昔と違って現代にはSNSがありますから、他人へ簡単にアプローチすることができます。「実は生涯独身だった意外な有名人ランキング 」を参考にして、自分なりの生き方を考えるのも面白いです。(サザエさんの作者である長谷川町子さんが独身だったのは驚き!)
おわりに:最後に掲載されていた文章
本書の最後に掲載されていた文章を紹介して、この記事を締めたいと思います。
この『しあわせを感じる「技術」』は幸福タイプの分類分けの他にも、「著名人が語る幸福論」や「幸福についての名言」など面白い内容が盛りだくさんです!かなりの良書だと思います!興味のある方はぜひお手にとってご覧ください!
蛇足ですが、個人的な幸せタイプとして、10~20代は「⑥マイペース型」だったと思います。
なので、現在30歳ですが、恐らく30~40代は「⑩家庭菜園型」になるのかなと予想します(「自我」続き)。
そして、どうなっているか全く想像がつかない50~60代は、「21:清貧型」になっているのかなと想像します…(「自我」を鍛え過ぎた結果、「自己主張」が強くなる…?笑)
最後まで読んで頂いてありがとうございました。この記事を通じて自分自身の「しあわせ」について考えるきっかけになりましたら、コチラとしては書き手冥利に尽きます。2002年の調査結果で古いですので、もしよろしければ皆さんの感想をコメント欄に書いて頂けましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
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