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網膜剥離になりました 経過レポ始めます

2017年8月に、裂孔原性網膜剥離を発症し、手術を受けました。手術と丁寧な治療、経過観察の甲斐あって完治し、現在は以前とほぼ変わりない生活を送っています。

あまりに違和感の無い生活を送っているので、普段は手術を受けたことを忘れてしまっているのですが、時々ふと、診断された時から治療中、退院後も、ずっと不安だったことを思い出します。

入院中、何もできないので、ネットで網膜剥離について調べたり、体験談を延々と探したりしていました。便利な時代で、医療関係者でなくても、ある程度病気に関する情報は入手できます。しかし、情報を得ても、病状は患者によって全く異なるであろうことは想像できるし、自分は医師ではないので、得た情報が自分に当てはまっているかどうかを判断する術はありません。

私は本当に良くなるのだろうか。元どおりに見えるようになるのだろうか。

その答えは、治療前には誰にもわかりません。主治医の先生なら見当はつくでしょうが、それにしたって、その見込み通りの転帰をとるかどうか、実際に治療してみなければわかりません(と当時私は思いました)。主治医の先生の説明は、以下のようなものでした。

手術は90%の確率で成功する。その後視力は徐々に回復するが、その時の見え方には個人差があり、全く同じように見えるという人もいれば、多少違和感が残る人もいる。今回の場合だと、かなり元どおりに近い状態になると思うが、治療が終わってみないとわからない。

先生はとても丁寧に説明してくださり、内容も納得のいくものでした。しかし、病室に帰るとやはり不安で、ネット検索を続けていました。

一体、当時の私が見つけたかった情報とは、どのようなものだったのでしょうか。 おそらく、網膜剥離になったけど、元どおりに見えるようになったよ!という人を、1人でも多く見つけたかったのだと思います。先生から、かなり元どおりに近い状態になると説明されているものの、実感をもって受け入れられず、それを、自分と同じような人のポジティブな体験談を見つけることで補おうとしていたのだと思います。

病気の治療において、主治医の先生の説明以上に信頼できるものはありません。しかし、当時の自分が、それだけでは不安を払拭できなかったことも事実です。当時自分が欲しかった、私は元どおりに見えるようになったよ!という体験談。何の役にも立たないかもしれませんが、今まさに網膜剥離と診断され、不安の中で治療に望まれている方の、気休めになりますように。そう思って、当時の経過を書き留めておこうと思います。


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