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2回続く偶然は必然である

シリーズ物の小説で、ほかのシリーズでの出来事がストーリーに絡んできたり、短編ミステリーで、ある短編に出てきたキャラクターが別の短編にも登場したりしているのに気づくと嬉しいものだ。

ファン同士で語り合ったりするときも、そういう話は盛り上がるだろうし、映画の脇役キャラクターのスピンオフが人気だったりすると、みんな同じ気持ちなんだろうなと思う。

実は前にあなたと会ったことがあるんです、というと古くさいナンパみたいだけど、初めて会う相手のことを実は知っていた、というのjを嬉しいと思う人は多いのではないだろうか。

私は、前に会ったことがある人と、他のどこかでもう一度出会ったら、もうそれは偶然ではなく、必然だと思うことにしている。

この広い世間で、一生関わることのない人のほうが絶対に多いのに、別の場所で偶然2回出会ってしまうなんて、何か意味があるんじゃないの、と思ってしまうのだ。

毎日の生活の中で、数えきれないほどの決断や選択をしてきた結果として、今この場にたどりついているのだとしたら。同じところにたどりついたこの人は、私とよく似た選択をしたのかもしれないし、考え方にも共感できるかもしれない。

反対に、全く違う選択をした結果なのだとしたら、どうしてそうなったのか聞いてみたいし、それこそなんだか運命じみたものを感じる。ましてや、それが全く別の場所で、もう一度起こったのなら、なおさらだ。

全く別の場所で2回以上出会った人が今の友人関係に何人かいるが、細々ではあるが皆長いつきあいである。一番近いところでは、夫がそうである。2回目に偶然遭遇したとき、この人会ったことある、という気持ちと、また会いたい、という気持ちがごっちゃになったのかもしれない。なんだかんだで縁あって、今も一緒にいます。

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