超時空世紀オーガスを知っていますか?
<ネタバレ注意です>
超時空シリーズは
超時空要塞マクロス
超時空世紀オーガス
超時空騎士団サザンクロスと
もう、40年前のアニメでなぜか日曜日の14:00-から放映という子供が視聴するにはなかなか難しい時間帯であった。まして、ビデオも普及していない時期でしたからね。
それが、ネット配信でようやく視聴できるようになりました!今では差別用語といわれているワードが出てくるとかでNGだったけど、クリアになったのかな?
マクロスはその後続編がたくさん出たのでご存じの方も多いと思いますが、オーガスは一応続編2が作成されましたがそれまで。
それは、ストーリーやキャラクター設定に問題があったからでしょうか。
オーガスの主人公桂木桂は超軟派、女ったらし、いろんな女に手を出す不届きもので、いきなりオープニングがベッドシーンから!!地球を時空混乱に導いた原因も桂!一方サポートに徹している相棒のオルソンが最もまともかな??
マクロスの主人公一条輝が飛行機オタク、恋愛もアイドルに憧れるどちらかというとごく普通の男の子目線でのキャラだったのに対し、あまり共感できない主人公だったかもしれない。
メカもマクロスがトムキャットFー14モチーフの変形がカッコよくて、河森氏のデザインが良かった。一方オーガスはずんぐりむっくりで、まあ愛嬌のある宮武氏デザインで好きではあるが、受けは良くなかったのかなあ。
ストーリーもマクロスは異星人襲来を文化の歌の力で戦うというわかりやすい内容だったが、オーガスはパラレルワールド、別の世界同士の関わりが難しかった。
キャラで言うと、美樹本氏の可愛い女性の描写が一番良かった作品だと思っている。マクロスはあの「スタープロ」作画の回が破綻していましたからねえ。1話だけスタープロっぽい作画になったけど、それ以外はなんとか持ち直した感じですね。
ヒロインのミムジィはどちらかというと未沙っぽい上官肌だけど、気がコロコロ変わり、理解不能な行動をとるが、桂にかかればイチコロタイプ。何を考えているかわからなタイプ。エマーン人の女性は17歳までにしか出産できないので、それ以降になると男性に振り向かれないとか・・・。
モームはロボットだけど、ロリコンやある意味メイド好きには突き刺さるキャラでした。
アテナは一番立場が複雑で良く耐えているなあというキャラ。桂がオープニングで抱いていたティナの子で、ミムジィが桂の子を宿しているわかった時、「兄弟なんて認めない!」と勝生真沙子さんの気丈な声がマッチして一番好きなキャラですね。オルソンを「おじさま」と呼んで慕っているのもいいですね。
最も可哀想なキャラは、ミムジィの許婚のスレイですねえ。桂に寝取られ一旦明らかにタヒんだかと思えば、行方不明にされていて、都合の良い様に復帰を強要され、不条理に出撃して完全タヒ。少しはミムジィは悲しむが心は桂へ。涙なしには語れないポイ捨てキャラです。
敵側のロベルト隊長は突発に行動するわけがわからない戦闘デバイスイシュキックの上官で、こんな上司の元にいたら命いくらあってももたないよお。部下のヘンリーが可哀想。
そう、戦闘シーンが主役ロボオーガスがチートすぎてワクワクしない。というかチラムの戦闘デバイスが弱すぎる。
勝手に仲間同士がぶつかって、崖にぶつかって、オーガスに蹴られて爆発!止め絵が多くてミサイルが来るのを待ってやられちゃっている感じ。また、同じ動画を繰り返し使っちゃう。
きちんと人間のパイロットが乗っているんだよ。タヒっちゃうんだよ。一方エマーンは美少女パイロットがいやーんとか言ってた相手をボコボコにしているのが緊張感のない戦闘なんですねえ。
チラムの総裁もいい人なのか悪い人なのか分かりにくく、でもそれが勧善懲悪ではなく熱血ロボットアニメとは違うところかな?そういえばマクロスのゼントラーディーのブリタイも寝返りましたけど、純粋にいいお方でした。
大特異点、特異点や時空修復・創生については、物語のなかで色々と設定しているので、ご都合主義といえばそうなのだけど、ハードなSF設定ですね。
最終回の結果がどうなったのか?議論されましたが、各々の望む世界がパラレルワールドに分裂して元にもどった?複数の桂とオルソンがいる世界が創生されたという感じです。
あと、OSTがマクロスと同じ羽田健太郎氏なんですが、とてもメローな感じで、メロドラマチックなんですよねえ。特にオルソンとアテナなシーン☺️
とまあ、いろいろ言ってきましたが、大好きな作品です。大人になってから見ると「ああそういうことだったのね」とわかることもあったし、現実も人の考え、行動は理解できないことがあるってね。そして、並行世界の描き方も良かったと思います。
少しでもお役に立てられ、気に入っていただければありがたいです!