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ヴィジョンクエスト|光の集まる場所|04

2022年9月に参加したヴィジョンクエスト。
これはアメリカ先住民(ネイティブアメリカン)の伝統的通過儀礼のひとつ。ラコタ族のことばでは「ハンブレチア」(泣いてヴィジョンを求める、の意味)。彼らは人生の節目、岐路に立つとき、つながる人々につれられて大自然の中に入り、一人きりの特別な時間(ドリームタイム)を過ごす。そこで自分の魂に刻み込まれた生命の意味を飲まず、食わずの究極の状況の中、泣き•歌い•祈り探し求める。そのとき大いなる存在(導いてくれるスピリットや守護動物のスピリット)と出会い、メッセージと力を受け取る。(マザーアースエデュケーションによる案内文から引用)

3話目以降はリアルタイムでなく、記憶や記録を辿りながら、時系列でなくランダムに書いていきます。


今回初めて山に上がるクエスター(探求者)たちは山の中のそれぞれの場所で一人ひとり
水も食事も摂らず、なるべく眠らないように一晩祈り過ごした。

夜半は息が白く、スウェットロッジ入る時に着ていたワンピースにスターキルト(星がデザインされたキルトブランケット、タイトル写真参照)を羽織っただけでは寒くて、何度もそれを羽織り直した。

夜が明けて明るくなって、朝もだいぶ経った頃、サポーターたちが迎えに来てくれて一緒に下山した。
この段階では、まだ無言。水も摂っていない。

山に上がる直前にスウェットロッジに入ったように、山から下りてきたらまた、まずはスウェットロッジに入った。

一緒に山に上がった仲間たち全員が揃ってロッジ内部に座ったところで初めて、水が与えられ、次に言葉を発してよいことになった。

ホッ ワッと
それぞれ緊張が解けた安堵感
このとき飲んだ水がどれほど美味しかったことか。

そのうち「ホカ!」という松木さん(セレモニーリーダー)の掛け声で扉が閉じられて、スウェットロッジセレモニーが始まった。

各自、ワカン・タンカ(大いなる神秘)にお礼を述べ、また山にいたときに感じたことをシェアしはじめた。

このセレモニーを取り仕切る松木さんはラトル(ガラガラ音がなる楽器みたいなもの)を振ると、時に変性意識状態に陥って、スピリットのことばを伝える媒介となる(イエスカ)。つまり、ご神託とでもいえるだろうか。

わたしが山の中や今回のワーク中に感じたことをワカン•タンカに伝えた。少しすると、スピリットのことばが松木さんを通じて伝えられた。

時に叙情的だったりユーモラスだったりするそれは、思いがけないような、それでいて納得するようなことばだった。
メモを取ることもできないので前半部分の詩的な表現はほぼ、わたしの中で抜け落ちている…月か葉っぱの雫が一粒ひとつぶ、キラキラ光って集まるように…みたいな感じではあったけど。

「そろそろ自分の場所をはじめなさい」
「光の集まる場所をつくりなさい」

イエスカのことばではっきり覚えているのはこの部分。
場所って実際の建物や土地を持つこと?
あるいは意味合いとしての場所なの??

大いなる神秘よ
わたしは新たな課題をいただいたようですね。外の世界は広くて、たくさんのものがあって、その世界は楽しいけれど、どこかキリがないようにも感じている。
かたや、自分の場所は自分を中心に探求していく。それもまた内なる冒険かもしれない。

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