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0811|小さなお店|その7

お客さんがひとりも来ない日もあったけど、いろんなお客さんが来てくれた。小さなお店に7人位のグループが来てパンクしそうになったり、冬の間近所で働いていて何回か寄ってくれたひと。

当時、ブログに書いたできごと

さて、連休中の出来事。
外国人の男性のお客様が「仲間とはぐれた!連絡先もなくした!どうしよう」とお店に入って来られました。先客で外国人カップルがいたのを見かけたからのようです。

「ポケット全部見ました?」とカップルが優しくなだめます。英語のやりとりが盛り上がる中、わたしは、お水を一杯差し上げました。やがて男性も気が済んだのでしょう。すべてのポケットをひっくり返しても連絡先は出て来なかったようですが、「お水代」といって小銭を置いてお店を出て行かれました。残った二人と話すと、男性はかなり酔っぱらっているとのこと。彼のお水代で二人にもう一杯ずつビールを飲んでもらって、二人の旅の話をききました。

二人が帰ってしばらくすると先ほどの男性がもう一度現れました。
「さっきはありがとう、仲間に会えた」「本当によくしてくれてありがとう、助かった」とまたお水代を下さるのです。お断りしましたが、酔っぱらいは譲らないのでありがたく受け取りました。言葉もよくわからない外国で雪の夜に迷って、心細かったことでしょう。ごく当たり前のつもりでしたが、なにかよいことができたのかな、と突然の「神様」の来訪をありがたく思った夜でした。

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移住者と来客の多さから、関西弁とオーストラリア弁が白馬でよく聞こえる訛り。
こどものときにイギリス、こども&大人になって関西に住んだこと。
耳慣れたことばと音が意外とつながっていたところ。

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