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#5バンドオブブラザースを語る〜第4話 補充兵〜

みなさんこんにちは、聞くだけ屋の菊田圭です。

今日もバンドオブブラザースについて書いていきたいと思います。

第4話は、1944年9月に行われたマーケットガーデン作戦の中で起きる、古参兵と補充兵の物語です。今回はストーリーの流れはほどほどに、僕の視点で気になるところを語っていきたいと思います。

まず、マーケットガーデン作戦とはなんぞや、ってなって色々調べていたんですがなかなか複雑です。本編ではサラッとしか触れてないですが、めちゃくちゃ簡単に説明するとこうです。

さっさとドイツに攻めたいけど、それにはオランダからドイツ軍を追い出す必要があるなぁ

でもオランダって川が多くて橋もいっぱいあるから陸からだと攻めづらいなぁ

そしたら空から兵士達にバーンって降りてもらって、まず空の人たちが橋を占拠して、陸からの戦車が行きやすいようにしてもらって、そんで合流したら最高っしょ!

ドイツはもう子供と老兵しかいないからあんまり反撃してこないからいけるっしょ!

みたいなことですwwたぶんww
色んな目的や問題が複合していてなかなか複雑らしいです。
補給路伸びすぎてトラックで運ぶの大変すぎ問題とか、パットン(アメリカ)とモントゴメリー(イギリス)不仲説とか、クリスマスまでに戦争終わらせたいとか、上層部のプライドをかけた作戦でもあったようで結局末端の兵士達がその煽りを食うわけですね。
この作戦は石橋を叩いて渡る慎重派のモントゴメリーの奇抜な攻めた案ということで採用されたようです。

結論を言うと、失敗します。

イギリス軍や機甲師団(戦車隊)との連携、そしてドイツ軍との接触のタイミングが色々噛み合わなかったようです。あと油断してたみたいですね。

ではいきましょう。

お話はまずコンプトンとラズの小芝居からスタートですw

ダーツをしてるんですけど、コンプトンとラズはワザと下手な振りをしてヘフロンをだまくらかしますwここはめちゃくちゃ面白いです。ヘフロンがまんまとカモられてしまいますw

「俺達はギャンブルのことはあまり知らないから…」

と弱気な小芝居をうってるのがめちゃくちゃ面白いです。コンプトンは第一話でE中隊に来て早々部下と賭けをしてウィンターズに怒られちゃってるんで、賭けが好きという伏線が張ってありましたw 「俺達」と言ってるところでラズとのグル感が出てて楽しいですwこういう男ならではの空気感っていいですよね。僕はいい子ちゃんで生きてきたので憧れますw

左から、ラズ、コンプトン、ヘフロンですw

はっはーーーー!!俺らの勝ちいいいいい!ってなってますね完全にw悪い2人ですw

そんなことやっている一方で古参兵達は補充兵にちょっと圧をかけます。ざっくり言うと「あんまナメとったらアカンで」ってな感じですw そこまでナメてないんだろうけど、古参兵達は修羅場をくぐり抜けてきた血気盛んな兵士達ですから、みんな尖ってはいるのでしょうね。

補充兵達はそらこんな顔にもなりますwちょっとかわいそう。かわいそうと思わされる補充兵たちのナヨった表情お見事です。

作戦当日に降下準備をしているとこの人が登場。

ソベルちゃん!彼は補給士官になってました。ソベルはE中隊を見つけるとちょっとキョドります。トラックの裏で一度気を取り直すシーンがありますが、そこがさすがの演技ですw彼の気の弱さをよく表しています。
このシーンで個人的に好きなところはソベルがマラーキーに話しかけた時のマックの立ち去る速度と表情がめちゃくちゃ面白いですww白々しいんですよww
僕、ちょっと誇張したコント感のある表現好きなんですよね。何回見ても笑っちゃうw素晴らしいです。だから志村けんと加藤茶も大好きです。


さ、第二話でケツを撃たれたポパイも戻って、なんやかんやあってマーケットガーデン作戦はスタート。

このシーン、101空挺師団の降下自体は上手くいくんですが悲しい音楽が流れます。この作戦の失敗を予兆しているんでしょうか。サウンドトラックで曲だけでも聴いてみましたが、少なくとも明るくはありません。儚さや悲しさ、そして不安を感じさせる曲でした。

そして101空挺師団はアイントホーフェンという町に到着し、オランダ人から熱烈な歓迎を受けます。そこらじゅうでハグとキスの嵐です。美人ばっかりじゃねぇか。ちっ。
ここで意外なのは一見こういうのが得意そうなニクソンは戸惑い、真面目なウィンターズは動じずにキスに応じちゃいます。ったく、セクシーだなおい。(ウィンターズ好きすぎて何しても◎になる僕)

そしてこのおじいちゃん、本物のヘフロンです。僕も最近知ったんですが、出ていたなんて感激です。

このピンクの女性、この後大衆の面前で髪を切られ坊主にされてしまいます。理由は「ドイツ人と寝た」から。坊主にするってどんな罰だよって感じですがそれは時代ってことで収めるとして、問題はその時の大衆です。髪を切られている人達に対して呪文を唱えるように罵声らしき言葉をコールして浴びせかけているのです。

これを見て僕は、まさにこれぞ人間だと感じました。結局人間を殺すのは人間。憎しみが共感を呼び数が多いことでそれが正義となってしまい、それを振りかざしていることに人間は気がつかず人を殺していく生き物だ。これはいつの時代もそうだと思います。このコロナ騒動の自粛警察と言われるものの仕組みと変わらないんじゃないかって思いました。ネットの誹謗中傷問題もそう。僕の今の言葉もそうと言われたらそうかもしれません。

人それぞれ正義は持ってていい。でも裁く権利は本当は誰にもないと僕は思います。当事者以外なら尚更。


ということでこの後101空挺師団は、ニュウネンという町に侵攻しますがここで待ち構えていたドイツ軍と遭遇。戦車隊と歩兵に包囲され退却を余儀なくされます。ここでさっきの画像の補充兵のミラーが死んでしまったりコンプトンが被弾してしまったりするんですが、今回のお話でピックアップされている彼が敵陣に取り残されてしまいます。

ランドルマン軍曹、通称 'ブル' です。
見た目通り漢気って感じの人です。もう立派な下士官となっていました。さっぱりとした性格で「これはこう!これはダメ!謝るな!いくぞ!」とこんな感じで部下に常に気を配ります。E中隊は優秀な下士官が多いですね。
怪我をして敵陣に取り残されながらも、なんとか一晩乗り切ります。この点については見たまんまかなって思うので特に話すことはありませんwみんなブルが大好きです。

この話では僕はブルよりもコッブか気になりますw
補充兵にイチャモンつけたと思ったらちょっと指導したりブルの捜索に行かないって言ってるけどやっぱり行ってみたり、そしてそれを後悔したりとなかなかヒーローになりきれない人間という感じですw

彼くらいが本当は普通なのかもしれませんね。E中隊は基本みんなタフだ。


最後にウィンターズは「北に向かった他の師団はどうなった?」とニクソンに聞くと「はぁ〜…ドイツに入るには別の方法を考えないとな」と答えが返ってきます。マーケットガーデン作戦の失敗を察する流れとなりました。

北の方がドイツ軍は多く、降下したイギリス軍はほぼ全滅だったらしいです。

ということで第4話についてはこの辺りで。
今回はちょっと自分の視点や考えを多く語らせていただけました。自分の色が出せたらなって思います。

今回も読んでくださってありがとうございました😊

ではみんな、幸運を。



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