見出し画像

餃子だけじゃないけど餃子ばっか食べた宇都宮日帰り旅行記 20240510

宇都宮への日帰り旅行へ行ってきたのでレポート。

地下に広がる異空間 大谷資料館

宇都宮駅からバスに乗り、大谷資料館へ。「おおたに」ではなく「おおや」。謎に大谷翔平のグッズが展示されてたりしたけど(特に解説はなし)。大谷石と呼ばれる石材の採石場跡に当時の採掘の様子とともにライトアップした空間になっていた。
内部は30分ほどで回れるくらいのボリュームだけど、天井がはるか上にあるのに驚いた。普通の建築では天井の高くするほどコストがかかるしそんな高くする必要はないけど、採石場であれば掘れば掘るほど儲けるんだからこうなるかみたいな乱暴な感想がでてきた。自然の作用ではなく完全に人によって削り出された空間なのもなかなか信じ難かった。
昔は人力で切り出していて1日10本、1本あたりツルハシを4000回振って切り出していたと書いてあったけど、じゃあ10本て…と思ったところで怖くなって考えるのをやめた。
内部の気温は10℃以下で、地上の世界とは完全に別世界だと感じられる場所だった。

大谷の街はまさに石づくしで、資料館の他にも石の大観音、石の壁に弘法大師が彫ったとされる千手観音まである。駆け足で回りながら宇都宮方面へ向かった。

怒涛の文化施設巡り

宇都宮駅近くまで戻ってきてからは、美術館、博物館に続けて回った。
栃木県立美術館は、高橋由一と黒田清輝の企画展。高橋由一が亡くなる頃に留学から帰国してきた黒田清輝を日本における洋画の歴史の流れとして接続して紹介している。同時に彼の周辺の画家や栃木との接点も知ることのできる展示だった。好きな作品である青木繁『わだつみのいろこの宮』の下絵も見られてよかった。

コレクション展はシスレーの新収蔵品も素敵だったが、印象に残ったのは和気史郎。静かで独特の世界観に引き込まれた。他の作品も見たいなと思って調べると和気史郎記念館が。栃木県内にあるけど車無しのアクセスは絶望的…。いつか行けるといいな…

栃木県立博物館の企画展は地元に伝わる江戸絵画。小泉斐の作品が爽やかで素敵だった。

常設展は栃木の歴史を資料とともに紹介…なんだけど、恐竜からスタートして戦後までたくさん資料とともに解説してるのでとんでもないボリュームで、後ろの予定もあったので泣く泣く流し見して後にした。

最後に訪れたのは宇都宮美術館。閉館40分前に滑り込みで行ったので、映像作品をじっくり見ることができなくて残念だった。作品はなかなか難解だったけど、宇都宮の街(城主のいない虚の街、竹細工など)をベースとして作成したインスタレーションの筏はワクワクするものだった。

ご飯はもちろん餃子!

宇都宮まで来て食べるものは餃子しか思い浮かばなかったので昼夜と餃子を食べた。「餃子の店たくさんあってどれにしたらいいかわかんないよ〜!!」という人のために、5店舗の餃子を一気に味わえるという恐るべき店も存在していた(食べた。しかもメニューは日替わり)。

新宿から在来線で片道約2時間なので、日帰りのちょっとした遠出にピッタリだと思う。餃子ばかりでない(餃子しか食べてないけど)宇都宮へのお出かけはいかがでしょう?それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?