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国立工芸館『ポケモン×工芸展』感想など

金沢で国立工芸館『ポケモン×工芸展』を見てきたので感想など書いていこうかなと思います。
まずは展示の内容について、ポケモンと伝統工芸のコラボということで、様々な作家が様々なアプローチでポケモンを表現していました。
すごいなと思ったポイントとして、ポケモンに合わせた表現をするために材料や質感に拘って表現しているということが挙げられると思います。
例えばこちらのイーブイの作品は、手を加えることで鮮やかに変化していく性質を持つ銅を使って表現しています。さらに、拡大するとわかるのですが、イーブイには様々なタイプのモチーフが隠されています。このような現地で見たくなるような細かいけどワクワクするような発見があるのも大きな魅力だと思います。

イーブイさん。拡大しても見て欲しい!
同じく銅で作られた進化系たち。銅の自在さも伝わってくる。

良かったポイントとしてもう一つは、ポケモンという、大好きなコンテンツの作品だからこそより作品をじっくり見つめるきっかけになり、それぞれの技法の魅力をより味わうことができたということです。
こちらのアリアドスは、象嵌と呼ばれる技法で、木のパーツをパズルのように組み合わせて作成していて、よくよく見ると木目の感じがパーツごとに違っています。象嵌はなんとなくこんな感じかなあくらいのイメージは持っていましたが、じっくり見ることで楽しみ方がよりわかってきたように思います。その他にもじっくり見ていくと畳も実は木でできているというような、ポケモンの周りの工夫にまで楽しめる内容でした。

アリアドスくん。畳の模様をどう表現しているかにも注目です。


土曜日の12時過ぎに行ったのですが待ちはなく入れました、ただ会場内は親子連れなどがたくさんいて少し見るまでに並んだりしました。それでも子どもたちも興味を持っていて眺めていたのでうるさくなったりということはなかったです。
唯一の不満としては、推しのヌメラの壺が図録に載っていないということくらいです。本当に素敵な展示だったので少し遠いですが石川の国立工芸館まで行ってみてください。

これはもうひたすらにかわいいみたいな理由でモチーフに選ばれて大量にいるピカチュウさん


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