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いきものと生きる、ひと。

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生物・生態系・資源と繫がる、これからの人の暮らし・ビジネスの在り方を考えています。いきものCo.代表としての備忘録もかねて。
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#農業

"らしい"サステナブルから、"できる"サステナブルへ。

サステナブル(持続的)な社会を作ろう…が最重要命題となっている2021年の定点観測に変えて。 皆さんにとって、メディアを通じた知識ではなく、実体験として「何かがサステナブルじゃなくなって、自分が困った」とか「何かがサステナブルではなくなった原因を、自分で確認できている」ことって、ありますでしょうか? どうやら人間が排出するCO2が気候変動の原因らしい、どうやら農薬が原因で生物種が急速に減っているらしい… これらは原因も結果も自分の目で見ているわけではなく、ほぼ全てメディ

生物多様性は、地域を選ぶ「新しい時代の選挙」になる。

今日はある委員会だったのだけど。 生物多様性は、やはり都市部より、海や山や川、野辺や湿地、あるいは田畑など、直接かつ大きなインパクトがあるところから考えるべきでさ。つまり、生産者や農山漁村に暮らす人が"最前線"の守り人、なんだよね。 「社会全体で生物多様性に取り組もう」っていうのは、ほぼ「生物多様性に取り組む生産者や地域の担い手に対して、社会全体がどうコミット(約束)するか」という問いに集約される。 生態系サービスや生物(遺伝的)多様性がなければ僕らの持続的な生活はなく、

次の10年に向けて「プラネタリー・グッド」を提唱する理由。

プラネタリー・グッド(Planetary Good) #プラネタリーグッド #PlanetaryGood って、聞き慣れない言葉だと思います。 そりゃそうです、私達が最近になって造語したもので、今のところgoogle大先生で検索かけても、弊社サイトと私のコメントくらいしかヒットしない、産まれたてのマイナーな言葉ですから。 私達はこの『プラネタリー・グッド』を、これまでの10年の中心的な価値観であった"ソーシャル・グッド"に次ぐ、これからの10年(2021〜2030