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エバーデール 平均60点への戦略


   再販されてからも、すぐに売り切れてしまうほど人気のあるボードゲーム、「エバーデール」。可愛い動物たちのカードイラストに魅了されてしまった方も多いはず。

   しかしその一方で、なかなか得点をうまく獲得できずに悩んでしまっている方もいらっしゃるでしょう。

   今回は、プレイ回数40回程度の筆者が考える、平均60点を目指すための戦略を紹介していきたいと思います。

   なお、ここではエバーデールの大まかなルールをある程度把握していることを前提でお話をさせて頂きます。

※エバーデールのカード評価の記事についてもまとめています!詳しくは下記をご覧ください!

【目指せ高得点!】エバーデールのカード評価まとめ

□結論 季節にあったカードをプレイしよう

 いきなり戦略の結論を掲載すると、下記の表になります。

 これが何を意味しているのかについて、順を追って解説していきます。


□まずは、栽培をイメージしよう


 いきなりですが、戦略を紹介する前に、まずは植物の育て方を思い出してみてください。花壇で好みの花を咲かせようとするとき、皆さんはどのようなことをしていたでしょうか?

 一瞬で地中から、花がポン!と出てこないですよね。育てるとき、以下のことを行っているはずです。

①     種を植えて、萌芽させる
②     肥料を用意する
③     水を与え、アンプル(栄養剤)を与える

   この一連の作業を行うことで、最後にきれいな花が咲いてくれるはずです。

 実は、これをイメージするだけで、大まかな戦略が見えてくるのです。

□カードの種類に目を向けよう



 次に注目していただきたいのが、カードの種類です。エバーデールには、大きくわけて5つのタイプが存在します。以下、大別して表にまとめてみました。

 初心者の方は、おそらくカードの詳細に目がいってしまい、どのようにゲームを進めるべきなのか迷ってしまっていると思います。私も最初はそうでした。

 しかし、カードの詳細を見る必要は、ほとんどありません。

 私がおすすめしたい戦略とは、「季節に合った種類のカードをプレイする」。これに尽きます。

□「冬は種植え」

 ゲームの最初は、冬から始まります。手元に与えられているワーカーは2体しかいません。一体、どのようなことをすべきなのでしょうか?

 ここで、栽培の話を思い出しましょう。お花を咲かせるために、最初にやらなきゃいけないことは何でしたでしょうか?

 そう、「種植え」です。種を植えなければ、花が咲くわけがありません。

 そして、ここでいう種に相当するカードが、「生産カード」になります。

 生産カードを冬にプレイすることのメリットは何なのでしょうか?それは、「多くの資源を生み出してくれること」です。

 生産カードは、実は春と秋到来時にも、ボーナスとして、該当する資源を供給してくれます。生産カードを冬にプレイするだけで、1枚あたり、トータルで3回分の資源を受け取ることが出来るのです。

 エバーデールでお花(祝福カード)を咲かせる時、多くの資源が要求されます。

 「花を咲かせたいのに、資源が足りなくて咲かせられなかった」とならないように、まずは「冬は種植え」をテーマにして取り組んでみてください。

□注意:生産カードでも例外あり

 ただし、以下の生産カードを冬にプレイすることはおすすめしません。

 これらをおすすめしないのは、「資源獲得」につながる効果ではないからです。

 「冬は種植え」を実践する際は、「資源獲得」を頭に入れながらプレイしてみてください。

□「春は肥料」


 季節がめぐり、春が到来しました。使えるワーカーも3体となり、やれることが少しずつ増えてきます。

 春になっても、まだまだ種植え(生産カード)は必要です。なぜなら、秋が到来したときにも、資源を供給してくれるからです。冬の時ほどではありませんが、1枚あたりトータルで2回分の資源を獲得できるのは、なかなか馬鹿にできません。

   しかし、春からは、もう一つテーマを増やして取り組んでみましょう。それは、「春は肥料」です。

 そして、肥料に相当するのが、「政治カード」になります。

 「政治カード」は、特定のアクションをするたびに、ボーナスが発動されるカードです。「政治カード」は、正直どれも強いのですが、特に下記をおすすめします。

   上の表で示したものは、春に優先的にプレイしましょう。なぜなら、春の段階でしたら、カードを配置するためのスペースがまだまだあるからです。

   特定のカードを配置するたびに、資源獲得につながるのは強力な効果です。うまくいけば、生産カード以上に、ボーナスをもたらしてくれるでしょう。

 「春は肥料」を頭に入れてプレイすると、そのあとの展開がぐっと楽になります。

□「夏はアンプル」

 冬に種を植え、春に肥料を整えると、今度は夏が到来します。

 夏になると、共通の広場から好きなカードを取ることが出来ます。さらに、使えるワーカーも4体に増えて、やれることが一気に増えてきます。

 この段階できちんと生産カードと政治カードをプレイすることが出来ていれば、資源に余裕が出てくるでしょう。

 この段階になってから、栽培でいうところの「アンプル供給」を行います。このアンプルに相当するカードが「旅行者カード」「目的地カード」であると、筆者は考えています。

 なぜ、この段階でこの2種類のカードの使用を検討するのでしょうか。理由が2つあります。

・基本的に発動が1回であり、持続性がないため
(目的地カードの場合、ワーカーの配置も求められる)
・効果にクセがあり、場面に応じて使い分ける必要があるため

 どのカードが有効になるのかは、場面によって大きく変わります。これはケースバイケースで考えるしかありません。

 例えば、「旅行者カード」の1枚に「旅人」というカードがあります。効果は「カードを3枚ドローする」というシンプルなものです。手札が不足している場合は、ありがたいボーナスとなりえるでしょう。

 しかし、仮に春に「政治カード」の1枚である、「歴史家」をすでに設置していた場合はどうでしょうか?「歴史家」の効果によって、手札が不足する事態にはあまり陥りません。この状態で「旅人」を使用しても、もはや意味がないのです。

 とはいえ、単にケースバイケースと言われても「その対応が出来ないから困るのです」という意見も出てくるでしょう。

   だからと言って、ここですべてのケースを列挙しても、おぼえるのが苦痛になってしまい、ゲームを楽しむことが出来なくなります。

 このため、筆者の考えとして、「夏はアンプル」を行う際は、「春に、どんな肥料(政治カード)を撒いたのか?」を中心に考えるのをおすすめします。

 例えば、春に「裁判所」を設置したとします。これは「建物カードをプレイするたびに資源を獲得する」という効果です。

   この肥料を最大限に活かすなら、夏の段階では「建物カード」を中心にして、どんどん「旅行者カード」と「目的地カード」をプレイしましょう。

   すると、カード単発の効果だけでなく、「裁判所」による資源獲得を毎回行うことが出来るようになります。

   このように、「旅人カード」と「目的地カード」を使用する場合は「政治カード」とセットにして考えていくと、相乗効果が生まれ、有利にゲームを展開することが出来るのです。

「夏はアンプル」を行う際は、春の肥料に目をむけながらプレイしてみましょう。

□「秋に花を咲かせましょう」

   秋になると、生産カードの効果が再び発動されます。また、政治カードを最大限に生かすことが出来ていた場合、多くの資源が手元に残っているはずです。使えるワーカーも6体になり、なんでもできる状態です。

 しかしながら、ここまで適切にプレイできていた場合、考えることはあまりありません。やることは、この2択のみ。

・どんどん花(祝福カード)を咲かせる
・勝利点につながる場所にワーカーを設置する

 この秋の段階で、上記2つがあまりできなかった場合、そのゲームでは敗北するでしょう。
 
 意外かもしれませんが、秋の段階で心掛けるべきことは以上で事足ります。

 そう、エバーデールでは「夏までが勝負」なのです。

□まとめ


 最後に、1番最初に示した表を改めてのせます

 今まであまり意識せずにプレイをされていた方は、今回の戦略を参考にして、エバーデールを楽しんでいただければと思います。
 
 最後まで読んでいただきましてありがとうございました。


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