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歩みを紡ぐ #6 | Essay

ここ一カ月くらい、練習での疲れを除けば体の調子がいい。
少し前まで、どうしても自分では調子を保つことが難しい時があった。おそらく体のリズムが関係していて、調子の崩れてしまう日々をなんとかやり過ごすということが2,3年ほど続いていた。
毎日の練習や仕事に支障がないくらいには元気でいたいと思って、自分の調子に向き合うことにした。結果、体はとても穏やかな感じ。よかった。
元気をなくしているときに支えてくださった皆さん、ありがとう。

今日は発表会前の初めてのネタ見せだった。
作品の構成はおよそ4分。シルホイールとの動きや技、流れの輪郭を形作ることができたと思う。

少し前の話。
いとこ家族が宮城の実家に泊っているということを聞いて、妹に電話を掛けた流れでテレビ電話をすることになった。
その時私は体育館にいて、シルホイールの技のいくつかを画面越しで親戚みんなに見てもらった。いとこの目が微かに輝いて見えた。ほのかに嬉しかった。

これまでとこれから先のこと。
3年ほど前に、私はサーカスに光をもらった。
当時、私は高校生で様々なことに迷走している中、唯一サーカスというものが光となって自分の心を照らしてくれた。シルホイールをはじめ、サーカスへの尽きない情熱はきっとこの経験からきているのだと思う。

サーカスの描く世界観に理由なく惹かれる。長い間そう感じていたけれど、その感覚を言語化するのなら、"サーカスという芸術の美しさに魅せられた"との言葉に落ち着くように思う。
サーカスのもつ力を信じていて、それを体現できるようになりたいとの思いからこの道を選んだ。
今、目の前にあることに向き合う。その日々を積み重ねていきたいと思っている。

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