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菊花賞雑感☆★

田辺騎手とアスクビクターモアが今年の栄冠を手にして菊花賞が終わりました。

京都競馬場が改修中なので、昨年に引き続き阪神競馬場で行われたわけなんですが、この2年の菊花賞の結果を見てステイヤーという言葉を思い出しました。

近年の日本競馬の高速化により、ステイヤーは活躍の場をどんどん失っています。記憶に新しいところではステイヤーズSを3連覇してダイヤモンドSも勝ったアルバートなんてのはもっと評価されて良いと思います。幸い種馬にはなれたので是非素晴らしい産駒を送り出してほしいものです。

話は逸れましたが、アスクビクターモアの勝ちっぷりには惚れ惚れいたしました。
セイウンハーデスが1000m通過58.7秒というペースで逃げた中を終始二番手追走。2周目3コーナーから進出していって最後はバテ合いになりボルドグフーシュをハナ差凌いでの勝利でした。
前年のタイトルホルダーに続いて弥生賞馬の菊花賞勝ちとなりましたが、阪神競馬場の開催において、中山の同じ重賞馬が勝ったというのは、やはり京都でやるのとはレースの質の違いを感じざるを得ません。

これほどの消耗戦をしたので、簡単に次走のプランなど陣営の方々も立てるという訳には行かないとは思いますが、使えるのであれば凱旋門賞後有馬記念への出走を表明している昨年の菊花賞馬との対決を暮れの中山競馬場で見たいのは率直なファンの気持ちです。

そして今回の菊花賞で「ステイヤー」と呼ぶに一番相応なのはアスクビクターモアをハナ差まで追い詰めたボルドグフーシュですね。
スタートから下げて内でじっと我慢しながら最内にいたと思ったら(まだパトロール見れてないんですが)3コーナー手前からマクリ気味に外に進出して、内から5頭6頭目くらいを4コーナーに向けて、この消耗戦1頭だけ手応え違いました。
直線向いたら、もう2番手インを通ったジャスティンパレスとの叩き合いを制して惜しくも2着。

まだこの馬がステイヤーと確定した訳では無いんですが、血統がまた面白くて母父がLaymanというフランスの馬なんですがこれがサンデー産駒なんですよね。
もちろんボルドグフーシュはスクリーンヒーロー産駒なので、ここでサンデーの3×3が発生してるんですよ。
それもまた、フランスからの逆輸入と古き良き社台のダイナアクトレスの血脈が出会ってのものですからね。
それが、日本で3000mで花開いたとなると血統ファンからすると興奮でしかありません。

そして、社台ファームがワンツーを決めたこと。最近はノーザンファームの勢いに劣勢を強いられてましたが、これはこれから調べてみたいと思います。
もしかしたら90年代以来なんじゃないかなんても思ってます。

私が競馬にハマった頃の97年の天皇賞・秋バブルガムフェローを差し切って当時としては考えられない牝馬での天皇賞制覇を成し遂げたレース。
これが最初に思い付いた社台ファームワンツーのGIです。

最後になりますが、その天皇賞が今週は開催されます。
皐月賞馬、皐月賞ダービー2着馬、ダービー一番人気馬の3歳3頭が出走してくる異例の事態になりましたが、昨年のダービー馬シャフリヤールやジャックドール等、古馬勢も揃い楽しみなレースとなっています。
馬券的には、買いづらいレースですが力は拮抗してて非常に楽しみなレースだと思ってます。
皆様、今週末も競馬を楽しみましょう!

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