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人権作文から学ぶこと

こんにちは、吃音を専門にしている菊池です。

今日は 2019年度「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」作品集の中で佳作の作品を読みました。

最初に言葉が出ない=難発のきつ音の説明
いとこも、きつ音+知的障がい
きつ音=個性と感じたが、学校では違った。
学校できつ音のあるいとこは、真似されいじめられた。電車でも、きつ音のあるいとこの話し方に視線を感じる
きつ音のあるいとこは、いつも笑顔。決して人を傷つけることはない。
「この世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う。」これは、「福笑い」という歌の歌詞の一節。
差別されない権利、すなわち平等権がある

吃音で一番多くされることは、真似、指摘、笑われる、3つのことです。

教育で、そういうことをしてはいけない、わざとではないから、と教えていただくことが、予防だと思います。


法務副大臣賞 中学2年生 ハンセン病を知って学んだこと

「僕なんかその時に死んどけばよかった」
僕に吃音の障害があり、吃りを治すため今まで努力してきた。舌の病気がわかった時は舌を切って伸ばす手術もした。
ハンセン病の歴史=うつると治らない
僕は吃音がうつると言われ、手で耳をふさがれた時、何を根拠に言っているのか悲しくて悔しくて、心がぺちゃんこになった。
正しいことをしらないということが心に「偏見」という壁を作り人を傷つける。
中学生の僕でも「想像力」を働かせることができる。それはとてもすばらしい能力だと思う。一人ひとりがその努力をしていけば、いじめや差別は少しずつ減っていくのではないだろうか。

衝撃的な書き出しですが、なぜなのか?

本文ではその理由として、吃音を治す努力をしたきたのですね。舌小帯短縮症の手術を受けたのでしょう。

吃音の歴史として、戦前はきつ音の原因はうつる、伝染病とも言われていた歴史があります。ハンセン病の話と自分のきつ音を重ねたのでしょうね。

最後に、「想像力」のことを書いており、その通りだと思います。



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