外遊びが苦手な大人でも楽しめるシュノーケリング〜海の遊び編〜
こんにちは、基弘会編集部の山本です。
7月に入り、毎日暑い日が続いて夏も本番。夏休み・お盆休みの計画についてどうするか考えている方も多いと思います。
そこでくらしのふふふ版「海・山・川」の遊びを3回にわたってお伝えしようという企画となっております。
今回は「海の遊び」について、お話させて頂きます!
そもそも、海の遊びと聞いて、
「私、海だーい好き!泳ぐのだーい好き!」
という方は、もう読んでいただく必要がありません。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
というのは、大前提として私は水泳が不得意です。
昔から水が苦手で、学校のプールの授業で行われる25メートルを泳ぐという課題も、ろくにこなした事がありません。幼いころから海やプールに行ったとて、楽しく泳げる訳でもなく水際でバシャバシャと水を触る程度。思春期となり日焼けを恐れるようになると、もはや水着になる機会さえ失っていきました。
そんな私が25歳あたりから海の魅力を知り、シュノーケリングを始め、今では自身のプロフィールで「趣味:シュノーケリング」とまで言い張るまでになりました。
この記事では、海で楽しむ機会を失っておられる方でも、ちょっとした装備と勇気を出せば海の遊びが広がることをお伝えできればと思っています。
シュノーケリングを始めたのは「悔しかったから」
さて先述のとおり、私は水泳が不得手でした。
水に浮くことは出来ましたが、息継ぎがうまくできなかったり体力が続かずに長い距離を泳ぐことが出来ませんでした。
そんなわけで何とか出来る泳法といえば、それらが不要な「背泳ぎ」くらいのものです。
幼少のころは海遊びやプール遊びなども人並みに連れて行ってもらいましたが、大きくなるにつれ、自ら海やプールに行くことも無くなっていったのは、もはや必然だったと言えるでしょう。
ですが社会人となり、交友関係も広がった25歳の夏、海を熟知したダイバーの友人たちに連れられ、日本海に遊びに行ったことがありました。
私はよくある海水浴場でバーベキューをするというイベントのつもりで意気揚々とついていきました。
しかし到着した海岸は私の想像とははるかにかけ離れた場所で、整備された海水浴場の砂浜も無ければ海の家があるわけでもない、ただの岩に囲まれた海岸。
岩に打ちつける波、そして水平線まで広がる広大な海…。
さらに私を驚かせたのは友人の本格的な海の装備。
ウェットスーツに身を包み、大きなフィンを足につけ、顔にはシュノーケルが咥えられています。
私はただの水着にビーチサンダル、そして場違いな大きめの浮き輪…。
この場所で過ごすにはあまりにも装備不足でした。岩の上を歩くのにビーチサンダルでは危険があり、かと言って素足では岩や貝殻で怪我をしてしまいます。
こんな装備でこの海に入る勇気はとてもありませんでした。
やばい。何も考えずにレベチ(※非常にレベルが違い過ぎる)な場所についてきてしまった……(汗)。
そう気づいた時はすでに遅し。ここは大阪から車で5時間も離れた日本海、逃げられるはずもなく。
そしてシュノーケルを咥えた友人は岩に打ちつける波をもろともせずに颯爽と海へ飛び込んで行き、数分後、海面に顔を出した友人の手には、タコが掴まれていたのでした。
岩場に残った私は茫然自失。なんだか自分と友人との違いに涙さえ出てきます。
私はその時に実感したのです。
圧倒的に不足している自分の遊びスキルを。
私も海で遊びたい!!
こんな衝撃的な体験がシュノーケリングを始めたきっかけであり、その後の私の人生に「海の遊び」という選択肢を増やしてくれた出来事でした。
海の遊びを楽しくする装備たち
泳ぎが苦手な大人が始めたシュノーケリングですが、実はシュノーケリングはそんな方でも楽しめるマリン・アクティビティなのです!
まずシュノーケリングは泳ぐものではなくて『海に浮かびながら水中を眺めて楽しむもの』ですので、泳げなくても大丈夫!
そして海は塩水なので真水のプールよりも浮力が強く、じっとするだけで自然に身体が浮いてきます。さらにはシュノーケルやフィンなどの装備をつけると海の上での呼吸や身体の異動が格段にしやすくなります。特にフィンをつけると驚くほど推進力が出るので、自分がまるで魚になったようにすいすいと泳ぐことが出来ます。
なので、一度勇気を出して海に浮かび水中を覗いてみると、そこには自分が想像する以上に美しく素晴らしい海の世界が広がっており、あっという間に海の虜になれるのです。
そこで、まずは初心者の方が安心してシュノーケリングを楽しむための装備たちをご紹介します。
▼シュノーケル&マスク
シュノーケルとは口に咥えるマウスピースがついたパイプの名称です。
様々なタイプがありますが、特にマウスピースは口に咥えるものなので製品によってはゴム独特の匂いが気になるものもあります。個人的には「シリコーン製」がそういった匂いが少なくおすすめです!
マスクは男性用・女性用・子ども用など様々な大きさがあります。顔の大きさに合わないものを使うとマスクの中に水が侵入してきてしまうので、ご自身にあったサイズを選んで下さいね。
私は最初、どこまでシュノーケルを楽しめるかわからなかったので安いものを買ったのですが、安いものはやはり劣化も早いです。
当然ですが値段が高いものは装着感が各段に違い、非常に快適です。
もし、シュノーケルとマスクを購入する際、何度も使う事がわかっているのならば、ぜひ勇気を出してちょっと高額なものを購入されることをお勧めします!
▼フィン
フィンには靴を履くように装着するフルフットタイプと、ストラップでひっかけるように履くストラップタイプがあります。
どちらを選ぶかはシュノーケリングをするシチュエーションによって変わるのですが、個人的にはシュノーケリングだけならストラップタイプの購入をお勧めします。
フルフットタイプは足との一体感があり推進力も強いのですが、次に紹介するマリンシューズを使用するメリットを考えると、カジュアルなシュノーケリングはストラップタイプが相性良しです。
▼マリンシューズ
海には岩場だけではなく、珊瑚や貝殻なども多く、素足で歩くのはとても危険です。また真夏の炎天下では砂浜や岩場は高温になっており火傷の危険もあるので、そいうったケガの予防のためにも必ずマリンシューズは履きましょう!
ビーチサンダルやクロックスなど、水辺で遊ぶ際に使用しがちですが、マリンシューズの良い所はそのフィット感とフィンとの相性です。海での動作性と安全性がかなり向上しますのでぜひ着用してください。
▼ラッシュガード
本当はシュノーケリングも本格的にするならば、1番良いのはウェットスーツです。それはウェットスーツと身体の間に空気の層が出来るおかげで、適度な浮力と身体の保温をしてくれ、肌の露出を減らしてゴツゴツした岩からも身体を守ってくれるからです。
ですがあまり気軽なスタイルでは無いので、初心者の方はぜひ水着の上から着れるラッシュガードを着用して下さい。
下はレギンスタイプのそれを着用するとウェットスーツの利点に近いものが得られるのでオススメです。
▼ライフジャケット
シュノーケリングは基本的にライフジャケットの着用が推奨されています。特に私と同じく泳ぐことに不安のある方やお子様は、安全の為にもライフジャケットを着用しましょう。
「シュノーケリングベスト」でも検索できます。
▼サンシェード
水中アクティビティはなかなか体力を使う遊びですので、充分に休憩を取りながら楽しまねばなりません。
そんなとき、サンシェードがあれば真夏の強い日差しを避けながら身体を休められます。
簡易の着替えスペースとしても重宝するので大変お勧めです。
もっと海を楽しむ!
私はこのようにシュノーケリングをすることで海の遊びがどんどん好きになり、例年夏には何度も海に遊びに行くのですが、周囲に海が好きだということが意外と気づかれにくいんです。
なぜかというと、「あまり日焼けをしない」からなんですね。
夏に海で遊んで日焼けをしないなんて、そんな事あるのかと疑問に思われるでしょうか?
そもそも、最も海で日焼けをしやすいシチュエーションは、海中ではなく、海の外!
つまり海から上がった浜辺でのシーンです。
シュノーケリングをする時の装備であるラッシュガードやウェットスーツを着て、マリンシューズを履いていると、ほとんど素肌は露出していません。
浜辺でもサンシェードという素晴らしくコンパクトで便利なテントが安価で普及したおかげで、ほとんど日焼けを気にする事なく過ごせるのです。
ですから私は日焼け止めクリームもほとんど塗ることなく海で遊んでいます。
もし、日焼けすることを気にして海の遊びを控えていた方は、きっと目からウロコだと思います!
そしてシュノーケリングは水中では浮力が働くので私のように水泳が苦手な方でも楽しみやすいアクティビティですが、少しずつ慣れてくると、潜水して海の底に潜れるようになったりします。もちろん、それには耳抜きなどの練習は必要ですが…。
私も水深5〜6mくらいであれば海底まで潜って、底にいる魚や貝やイソギンチャクに近づけるようになって、どんどん海の中の世界が広がっています。
今年で40歳になりますが、海の遊びはずっと続けていきたい大好きなアクティビティのひとつ。今後はC級ライセンスを取得して、ダイビングを楽しみたいというのが目標です。
海の遊びはいくつになっても楽しめる
いかがでしたか?
もし、海の遊びに苦手意識を持っていた方は、ぜひいちど勇気を出して海に浮かんでみてください!
広い海の中の世界を眺めていると、日々の喧噪やストレスがちっぽけに思えます。
適度に疲れることができて、その日の夜はぐっすり眠れます。
布団に入っても波のゆらゆらした感覚が身体に残っていて、心地よい眠りに誘ってくれるのです。
浮力が助けてくれる海の遊びは、実はいくつになっても楽しめるすごく優秀なアクティビティなんじゃないかと個人的には思っています。
浅瀬の海水浴場などはシュノーケリングが禁止されているところもあるので、海に行くときにはその海水浴場がシュノーケリングOKかどうかも必ず確認してみてください。
そして、海水に入る前はストレッチや準備体操をしっかりと。
熱中症にならないように、水分補給も十分に心掛けて。
安全に海の遊びを楽しんでくださいね!
Text by 山本(編集部デスク)
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