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ネタバレいっぱい海神再読第六回 一章4.元州の怪しい噂

あらすじ:成笙登場。朱衡・帷湍・成笙と尚隆は元州を怪しむ

●成笙=酔狂

側近三人目の成笙は大僕、梟王時代は将軍だった。尚隆との馴れ初めは特に描かれず。

①晩年の道を失った梟王に諫言したが聞き入れられず投獄され

②梟王亡き後も新王から赦免されるまではと、鍵の掛かっていない牢に五十年近く留まり続けた『剛の者』

…『剛の者』って褒め言葉で、常世の理としては正しいんだろうけど、王亡き後は荒廃の時代で、つまり妖魔が大量に湧いてる時に国内最強が牢に閉じこもっていたってことで。もし閉じこもらずに積極的に妖魔と戦ってたら救えた民も多かったんでは。
常世の理だと閉じこもりでもいいんだろうね、普通なら新王まで五十年近くかかったりはしないから。

ところで①②とものちに出てくる斡由の過去と正反対で面白い。梟王の粛清に表立って抗議して受け入れられなかった者と非合法に抵抗した者、その後の荒廃と戦わなかった者と戦った者。成笙と斡由は対極なんだな。

●元州の怪しい噂

①元州は羽振りがいい。兵が妓楼で大金を使っている。来る時は手ぶらで帰りは荷がある。

②王師の武庫から元州に武器が横流しされているらしい。

③元州侯は梟王や民や尚隆の罷免を恐れて内宮に閉じこもっている。気を病んでいるとの噂あり。

①②について、斡由の策は尚隆を挑発して王師をおびき寄せるのだったからわざとかな?
あと②の大量の武器が梟王が集めたものだった件。つくづく武道系の人だったんだな。武器で攻め滅ぼす力を持ってることだけが晩年の心の支えだったとか?

●斡由(名前だけ)登場!

尚隆)元州には切れ者の令尹がいるだろう。元州侯の倅だ。―斡由といったか。

出た!斡由登場!章の終に名前だけポン、と。ゴジラか?『切れ者の令尹』ですよ。きゃー。

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