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市川中学 帰国枠算数 2019年度

 2025年度の帰国生入試は、2024年12月8日(日)と1月20日(月)に実施されます。12月実施の試験科目は、英語Ⅰ(40分)、英語Ⅱ(40分)、国語(50分)、算数(50分)です。1月実施の試験科目は、国語(50分)、算数(50分)、社会(40分)、理科(40分)で、これは一般試験と同じ問題です。インター・現地校出身の子たちは、もちろん12月の方を受験します。
 試験結果について、24年度は114名の受験者のうち51名合格、23年度は100名の受験者のうち47名合格、22年度は84名の受験者のうち39名合格となっており、例年2倍を少し超える倍率となっています。

 算数の大問数について、2019年度以前は大問数は6つでしたが、2020年度以降は、全部で5つになりました。2019年度以前の大問1(計算)と大問2(一行問題)が、一つの大問に合わさりました。
 全体的に難易度はとても高いです。予習シリーズでいえば、小4・5から練習問題まできっちり解いて、小6では重要問題チェックはスラスラ済ませ、発展問題・ステップアップ演習まですべてこなす必要があります。もちろん下巻は難関校対策を使用します。
 解答形式は、記述式の問題は無く、すべて答えのみを書く形式です。ですから、考え方・解き方は合っていても、最後の最後で計算ミスをすると、そこは0点になってしまいます。

 それでは、2019年度の問題について、見ていきましょう。

 大問1は計算問題2問。20年度以降のものに比べると、やや易しいです。

市川2019年度帰国12月 大問1

 大問2は一行問題4問ですが、(3)が非常に難しい問題でした。ここに時間を取られ過ぎると大変です。過去問に取り組み始めて、この問題に遭遇したら、一行問題でこのレベルか!と心が折れそうになります。

市川2019年度帰国12月 大問2(3)

 大問3は、小問2つの旅人算です。これは、そこまで難易度は高くないので、2問ともとっておきたいところです。与えられた文章から、素早く条件の整理された図をかいてあげましょう。

 大問4は、小問2つの平面図形です。(1)、(2)ともに公式を使い、それほど難しくはありません。ただ、(2)の方で使う公式は、予習シリーズ5年下第8回に掲載されていますが、使用頻度が高くないため、この公式を使えない子も多いです。この公式を使わないで解こうとすると、とても大変になります。

市川 2019年度帰国12月 大問4

 大問5は、小問2つの規則性の問題です。(1)は絶対正解が必要な基本問題ですが、(2)は大変です。解説も丸1ページかかりました。

 大問6は、小問2つの論理と立体図形の問題です。(1)は絶対正解が必須です。(2)は丁寧に筋道立てて順々に図をかいていけば、道のりは長いですが、一つ一つは難しくありません。ただ、作業工程が多いので、最後までミスなくたどり着くのは大変です。記述式ではないので、部分点はありません。

市川 2019年度帰国 大問6

2019年度 帰国算数の問題・解答用紙・解説です。




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