フィギュア新シーズン(国内女子編)

男子編はこちらをご覧ください↓

今日は女子編。
女子に関しては超絶恐ろしいです。今シーズン、本当に考えるだけでゾッとします。4年後はもっとゾッとします。

女子のポイントを上げるとするならば、
①全日本選手権にいかに標準を合わせられるか
②どこで点数を稼ぐのか
③4年後に関してはどこでピークを持っていくかの計算が必要
こんな感じです。

まず①から
全日本選手権にいかに標準を合わせられるか
直近の大会を見るとやはり全日本重視の戦いが多いです。GPSで良い結果出そうがGPFに出ようが結局全日本1本っていう勝負が多いなぁという印象。その理由としては女子は男子に比べると差がない。ロシア女子のように4回転複数種類跳べるとなると話が別ですけど、そうでもない限りは本当に全日本で表彰台が1番の近道なんじゃないかなと。
紀平選手や坂本選手、前でいったら宮原さんを見て思いますが、全日本女王の称号は非常に大事だなというのを凄く感じました。世界で表彰台にたつ、勝負できるとなると全日本女王の肩書は必要な気がします。今年に関していうと坂本選手が1歩抜けてますが、正直全日本になるまで1mmも分からないが本音ですかね…。

どこで点数を稼ぐのか
女子の今季の戦いは男子より幅が広くなる印象があります。それはシークエンス扱いのジャンプがどう出るか。正直、ジュニアやシニアの初戦を見る限り3A跳べる選手が圧倒的に有利なのかなぁという印象は受けます。あとは難しいですが3回転(2A)-1Eu-3回転を間に挟むジャンプを入れてくるか3回転-2回転-2回転にするのか。最近1Euのジャンプが増えてきている印象があるのとそっちのほうが点数的に高く出るのかな?と思うと本当に小さい基礎点が今まで以上に大事になってくるのではと。勿論、その上でノーミスは必須で更に出来栄え点というのが必要なので女子は本当に大変です。見よって心臓バックバクします。

4年後を考える
正直、ジュニア勢も含めて少なくともですが全日本最終2グループ全員が次のミラノ五輪の候補といってもおかしくないくらい今回からの4年間は熾烈です。正直今の21〜23歳くらいのメンバーが多く、しかもみんな安定して強いのでこの世代がミラノまで残ると考えるとこれに加えて10代中盤のジュニア勢あたりが技術力で突破するというもの凄い戦いになると思います。誰かが抜けてるというよりみんながレベルが高く更に差があまりないのが今の日本女子の印象。
あと女子はピークが男子より明らかに短いし若いのでいつでも長い間ピークをキープするのが男子より難しい印象。実際2018〜2021の4年間の全日本全て表彰台に乗っている選手はいません。だからどこでピークを持っていくかがポイントになる気がします。シーズン初っ端にいい演技しても中盤、終盤で失速してしまうケースもありますし。こればかりは難しいです。平昌から北京までの4年間の括りでいうと樋口選手の持って行き方が本当に上手かったなと思っています。4年間かけて3Aを習得し、2021の最終選考にきっちり合わせてくるという戦いは4年間トータルで見ると波はあり苦しかったと思いますが、五輪選考を勝ち抜けた、しかも五輪では団体でメダル、個人でも5位入賞と考えると最終的に4年間の過ごし方は正しいというか割と理想とする形を送れたのではないかなと。

今シーズンは宮原さんが抜けるとはいえ、正直更に熾烈になるなと。ジュニア勢もシニア勢も実力差が変わらないとこまできてる印象もありますし。個人的には島田選手の全日本デビューがどうなるのかがもの凄く気になります。世界で見るとロシア勢が今シーズンいないので日本独占もあり得る、韓国勢やアメリカ勢などの強敵はいますがほぼ日本勢が中心なるのではと。国内戦が本当に恐ろしいです。

今シーズンも全く読めない戦いが始まりますが、皆さん怪我せず有意義な4年間を送れることを願って今シーズンも応援していきます。



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