画像診断学の進め


画像診断とは検査の一つですよね?
検査について基本的ことは、検査学入門に書いてますので、そちらをご参照ください。

なので、
検査には
・検体を得て、そのクオリティを確認する
・自分の考えとは関係なく、客観的事実としての所見を上げる
・あげた所見から鑑別を考える

というステップがあるという前提で話をしていきます。

さぁ!本題です!!
画像診断学とは
画像から鑑別を考える学問ですね!

と言って終わり!!
ちゃんちゃん

ではないわけです笑笑

流石にそんなにアホなことは言いません。

ただ、最近まで僕も画像診断って
鑑別を考えるためのものだって勘違いしてました。

マスターから教わってなるほどなぁと思ったことを僕なりの言葉で整理したいと思います。

・画像診断学への勘違い
・病気ってなんなんだろう
・画像所見とは
・各画像モダリティとの向き合い方
・ということで画像診断学とは

画像診断学への勘違い

画像診断学について考える前に僕らが臨床でやっていることって、
動物たちの困りごとを解決することですよね?


その困りごとの解像度を上げるために
問診をして、身体診察をして

それでもわからないから検査していき

そこから判明したことを元に、困りごとを解決する

わけですよね?

ということは、
困りごとさえ解決したらいいわけで、吐いてれば吐き気止めを打てばオッケー
ではないですよね。

吐いている原因を突き止めて、その根元を断つことが必要ですね。

この根元を我々は病気と呼ぶわけです。

そして、先人たちのお陰で、病気が分かればその病気の治療法が数多くの病気に対して存在しています。
だからこそ、今どんな病気なのか知りたいわけですね。

その病気を知る術が画像診断だと思っていました。
もっというと、どの病気の可能性が高いのか選択肢を得るために行う検査が画像診断学と思っていました。

みなさんも大体そういう考えだったりしましたか?

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