日記"い"

拙い、下らない、取るに足らない妄言を作文用紙に書き散らしていたらいつの間にか余白さえ埋まっていて、窓ガラスはどろどろとしたオレンジに変わっていた。夏に縁取られた一日一日に悔いは毎日滑り込んでくる。八月三十一日でもないのに命日を決めたくなる。

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