日々の中で別の視点を持って振り返ること

 私は日々の生活をタイムリミットだと思っていた。別に余命が何年とかそういうのではなくて、心臓が悪くて最近動きが悪いからそういう風に思っているとかそういうのでもない。ただ、追われていた。やらねばならない残さねばならない仕事をこなすことに執着していた。それもいいけどそれだけではだめだと気づいたのだ。
 私は日々を振り返る時、昨日はあの作業に取りかかれなかったから今日はやろうとか、あと何日で給料が入るから何円ずつなら使えるとか日々を機械的に考えて毎日の中で感じた気持ちなんかを大切にしなかった。人生は仕事だけで出来ている訳ではない。コンディションを整えるために遊ぶのではなく遊びたいから遊ぶという我欲の儘にあることもたまには必要で、それは明日から頑張るからとかそういうのではないのだ。明日から頑張ることを遊ぶ理由にすることは自分を褒美を与えたら動くペットのようなものだと捉えているのと同義だ。
 明日のこと、明後日のこと、日々は確かに続いていて、経験値を稼ぎ損ねたら周囲の人間に追い抜かれていくという世界だ。でも、だからこそ今日の今この瞬間やりたいことは明日や明後日を理由にしてはいけない。なぜなら明日や明後日を遊び楽しむ理由にすることは周囲の歩幅に合わせようとすることだから。
 と、いうことを子供の頃によく行ったコロッケ屋さんに行った時に思ったというそれだけの話。
 

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