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私がヨガをするのは海月のせいかも知れない

彼此約半年程、ヨガ教室に通っています。
何故通い始めたのかと聞かれるとハッキリとした理由もなく、でも身体を動かすことが大嫌いな私がきちんと半年間通い続けているのには何かしらのワケがあるんだろうと、ぼんやり感じていました。

私の取っているクラスはリラクゼーション中心のものなので、一般的に想像するヨガよりも動きはやや少なく、難しいポーズを取ることよりも、呼吸に乗せて身体を動かすことに集中する内容になっています。

何故ヨガを好きなのか自分でもよく分からないまま通っている教室で昨日、先生がレッスン冒頭で次のような話をしてくれました。

何のためにヨガをしているのか、よく分かっていない人も多いかと思います。ヨガの最終目的は、乱されない心を持つことです。身体をコントロールすることが出来なければ心をコントロールすることは出来ません。呼吸をコントロールすることが出来なければ身体をコントロールすることも出来ません。

ふと、海月(クラゲ)が思い浮かびました。
私は海月がひどく好きで、よく海月を見るためだけに水族館へ行きます。(海月に憧れているような節すらあるかも知れない。。)

海月には心臓がありません。
ではどのように全身に栄養を送っているのかというと、あのふわふわとした動きが、私たちでいう心臓のポンプのような役割を果たしているのだそう。
海月には脳もありません。
海月たちは考えることが出来ませんが、その触手によってエサとなるものに触れた感覚を感じ取ることは出来ます。
一見ただふわふわと優雅に漂っているだけに見えても、あの暗く静かな海の中で、彼等なりの意思を持って、そこにいる感覚を感じ取っているのかも知れないなと、水族館で海月を見ては考えていました。

先生の仰る通り、ヨガでは身体をコントロールして呼吸を全身に行き渡らせます。呼吸に乗せて身体を動かしたり、身体の動かした部分で血が巡っている感覚を味わうこともあります。
私たちのアタマは普段、何かを考え続けてしまいます。ヨガを始めてたったの半年の私はまだ、意識を自分の内面の感覚に向け、呼吸に集中することは滅多に出来ず、すぐに雑念が浮かんでしまいます。

ただ考え事を手放す時間が欲しいなら座禅でも良かったはずですし、運動不足を解消したいなら、ランニングでもした方が効率的です。
私がそのどちらでもなくヨガに惹かれたのは、その目指す姿や得られる感覚が、憧れの海月にどこか重なったからなのかも知れません。

とまあ、そんなことを考えているうちに昨日のレッスンは終了。
今回も雑念まみれ。憧れの海月のような感覚を得るのにはまだまだ時間が掛かりそうです。

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