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不快にさせる(Upsetting) IF

次の二人の同僚、AとBとの会話をサクッと読んでみてください。
(日本語訳は下にあります。)

A: I am so relieved that the bar exam is finally over.  It was tough.  
B: Yeah, I can tell you are so happy.
A: Yes, I have never felt better before.  Whether passing it or not surely determines my career path. 
B: If you pass it, we should go to a nice restaurant for the celebration. 
A:  IF???
 
                       the bar exam: 司法試験

BさんのIFは、なぜAさんの「IF???」という反応を引き出してしまったのでしょうか?

この場合の "if" は基本的には間違っていません。司法試験に合格するかどうかは「明らか」ではないからです。もし、あと少しで合格する段階に達していたり、合格の可能性が非常に高い場合なら、"if" は A さんに不快感を与えしまうかもしれません。

とりわけ会話で、if と when を as if interchangeable (あたかも同等のように)深く考えずに使ってしまうことはありませんか? 私は今まで何度も失敗してきました。特に「サラッと」「サクッと」返答をしたいと思っている時には、この接続詞を混同してしまう傾向があります。

Nativeからすると、このタイプの混同は日本人特有のものらしく、「使い方注意」の接続詞みたいですよ。

日本語の「試験に受かったら」を翻訳アプリで英訳すると、"If you pass the exam," となりますが、日本語の話者は「もし合格したら」という条件のつもりではなく、「試験に合格したその時に」"When you pass the exam," のつもりなら、when を使うべきですね。

興味深いことに、翻訳アプリで"When you pass the test," "If you pass the text" 両方を、逆に日本語に翻訳してみると、どちらも「テストに合格したら」となります。日本語では、「条件を表すIF」、「時・場合を表すWHEN」の区別が曖昧で、両者を as if interchangeable として使ってしまう「日本人のミス」も仕方がないのかもしれません。

日本に「明るい」Native A さんなら、"IF??? when, right?" と返してくれる場合もあります。それでも、これらの接続詞を発する際には、注意が必要だと思います。

A: 司法試験が終わってホッとしたわ。苦しかった!
B: 嬉しさが溢れているわね。
A: そうよ、本当に嬉しいわ。今までで最高の気分。合格か不合格かは死活問題だから。
B: もし合格したら、お祝いに美味しいもの食べにいきましょうね。
A: もし???

If は条件(もし何々なら・・・)という意味なので、「司法試験に合格しない可能性」を含んでいるので(もちろんその可能性は否定できませんよね!)、この場合は、「合格するという前提で」when を敢えて使うほうが、優しい感じが伝わります。もし、Bさんが既に試験に合格しているのなら、「合格するかどうかの可能性」を "if" できっちりと表現するよりも、「合格しているだろうから一緒にお祝いしようね」と敢えて "when" を使ったりするのもありですね。

In this situation, I WOULD use 'when", not "if", to show my support.  Thank you again for reading this through!

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