出産の記録
先日、無事に娘が産まれました。
忘れないうちに心境を記録しておこうと思います。
入院当日朝
おしるしあり。
ずっと我慢していた納豆+卵かけご飯で
最後の昼食。
スタバでフラペチーノを飲んで13時に入院
夜から前駆陣痛。
3時迄は、相部屋の赤ちゃんの声が気になり
それ以降は前駆陣痛のため眠れず。
ナースステーションへ前駆陣痛のことを伝えたところ
痛みが10分切ったらまた来るように言われる。
朝7時
陣痛室へ移動
規則的な痛みが続き、バルーン挿入
バルーン自体は痛くなかった。
促進剤投与
12→24→36→48で
段々痛みが激しくなるが
陣痛が引いたときには、スマホなど触れる余裕あり。
ひどいときは、吐き気が出てくる。
あまりの痛みに涙が出てきて、
助産師さんにも冷静な対応ができない。
お昼過ぎ、麻酔投与
痛みの波が引いたときに、投薬してもらう。
打ってしばらくは、まだまだ痛みを感じるが
徐々に痛くなくなってくる。
麻酔科医より、
「打ったことで、10段階の痛みが6位まで引きましたか?」と聞かれ、
「それどころか2位まで感じなくなっている」
と、とても安堵する。
→しかし、これが思ってもよらない結果に。
ここから暫らく、
痛みを感じず、徐々に眠気が出てくる。
この時点で、過強陣痛があったようだが
全く気が付かない。
破水もしていたようだが、
おしるしの出血と勘違いする。
いきみ逃しの呼吸で、吐くときに出血が我慢できない感覚があり、今思うとこれが破水だったのかも。
夕方
通常なら、先生の判断で仕切り直しにするが
遅くまで残りますよと
言ってもらう。
子宮口はいい感じに開いている。
あとは赤ちゃんが降りてくるのを待ちましょうと言われる。
18時頃
助産師さんにしっかり深呼吸するように注意される。
赤ちゃんの心拍が低下しているので
呼吸をしっかり保つようにとのこと。
2度目の心拍低下を確認。
不織布マスクの上から酸素マスクを被せられる。もう、ここで手足が一気にしびれ、
全身の血の気が引いてしまう。
産科の先生、小児科医2人、助産師さん3人位が部屋に押し寄せる。
赤ちゃんの様子を見て、緊急帝王切開でいくか経膣分娩できるか話し合っている。
先生に「もうどっちでも良いから、無事に産ませてほしい」と言う。
先生から
「でも、せっかくだから下からいきたいじゃないですか。」との言葉。
小児科医も結果論でしかないですからね、と
言っているのが聞こえる。
内診で赤ちゃんの髪の毛が触れたので
破水していることがわかる。
18時頃 分娩室移動
ここでも赤ちゃんが降りてこないため
誘発剤を投与。
手足が寒くて震える。力を入れられない。
19時頃 誘発剤の量を増やす
子宮口がまだ全開にならない。
助産師さん1人で見てくれているが、離席も多いため不安になる。
20時頃 赤ちゃんの心拍が3度目の低下。
助産師さんが急いで先生を呼ぶ。
先生が子宮口から赤ちゃんを触り、あともう少しで全開になるので、もう少しだけ様子を見させてと言われる。
先生が退室した途端、赤ちゃんの心拍がさらに低下し、先生が大急ぎで呼び戻される。
もともと苦しかったがさらに血の気がひく。
赤ちゃんが横向きになって、かなり苦しいサインが出ているので
鉗子でいきましょうという話になる。
あれよあれよと言う間に、助産師さん3人位、婦人科医2人、小児科医2人が分娩室へ。
陣痛の波がきたタイミングで
「いきんで〜!」
と言われるが身体に力が入らず上手くいきめない。
小児科医がお腹を懸命に押している。
助産師さんと先生達が一生懸命応援してくれているのが分かる。
「目を閉じちゃだめ」
「赤ちゃんも頑張ってるよ」等
声掛けをしてもらう。
陣痛一度目の波では出てこない。仕切り直し。
次に大きな波がきた。もう痛さ苦しさで必死
先生達の声掛けの中助産師さん一人の
「うんちするみたいにいきんで!」
という言葉が、スッと耳に入ってきて
「あ、そうすればいいんだ」と思いいきむ。
何度がいきんで、頑張って目を開く。そして
娘、産まれる。
産声を聞けたときは心の底からほっとした。
産まれた瞬間は100%泣くんだろうなと
想像していたけど、予想を遥かに超える
一連の体験にとてつもなく疲労して、ただただ呆然とした。
出血が多かったようで、しばらくぼーっとしていた。
助産師さんに、血圧測定するため
左手をあげてと言われるも
余りにも頭が回らず、左がどちらか分からず混乱する。
お産は命懸けとよく聞く言葉ではあるけれど
本当に命懸けで産むものなんだなぁと
身を持って感じた。
この壮絶さは、赤ちゃんの顔を見れば忘れると言うけれど
今のところとても忘れられないし、
本当は2人欲しかった子どもが、今は考えられない。
それくらい、自分にとって心身に痛みを伴う忘れられない体験だった。
今の気持ちも含め、ここに記しておこうと思う。